取材拒否の店

『寺門ジモンの取材拒否の店』

『寺門ジモンの取材拒否の店』は、2009年から2010年にかけてフジテレビで放送されたバラエティ番組で、毎週金曜日の深夜に放送されていました。番組のMCを務めたのは、「芸能界一のグルメ王」として知られる寺門ジモンです。この番組は、テレビに全く露出していない取材拒否の名店を取材し、紹介するという独特のコンセプトを持っていました。

番組では、最初は店舗名や詳しい情報がほとんど伏せられ、取材交渉の過程で店主が公開を許可した情報が少しずつ明かされていくスタイルを採用しています。このアプローチにより、視聴者は店舗の正体を知る手ごたえを感じることができました。

また、番組のもう一つの特徴は、制作スタッフが寺門をしばしば小馬鹿にしたり、いじったりしながら進行する点です。これにより、笑いや親しみやすさが番組に加わり、視聴者はリラックスして楽しむことができました。番組は、2009年の『キャンパスナイトフジ』の終了後に始まり、初期は前番組からスタートする形を取っていました。

2010年3月にレギュラー放送が終了した後も、不定期に特番が放送され続け、多くのファンに親しまれました。放送が終了した翌年の2012年には、後継番組として『寺門ジモンの常連めし〜奇跡の裏メニュー〜』が始まり、その後も様々な特番が放送されました。例えば、2014年末から2017年にかけて、複数回の特別放送が行われ、寺門ジモンの活動は続いています。

特番の中には、各年の春や秋に放送されるものや新春SPなど、多岐にわたるテーマで展開される回がありました。特に2017年には「牛肉の聖地・松阪」や「三大取材拒否焼肉」といった特集が制作され、視聴者の関心を惹きました。

番組内では取り上げられなかった店舗の情報は、後に雑誌『SPA!』に掲載されるなど、視聴者へのサービスも行われていました。さらに、当番組は福島テレビやテレビ宮崎などの不定期ネット局でも放送されていました。

制作面では、フジテレビのスタッフが企画や編集に関わり、全体の制作著作はフジテレビが担当しました。テレビ業界で培った知識と経験を生かし、他の人気番組（例：『FNS地球特捜隊ダイバスター』や『マツコの部屋』）のスタッフが制作に関与していたことも、そのクオリティを支える一因となっています。

このように、『寺門ジモンの取材拒否の店』は、未公開の美味しいグルメスポットを探し出し、それを楽しむ様子を親しみやすい形で視聴者に届けたことから、多くの視聴者の心を掴んだ一大バラエティ番組でした。

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