叙情詩 (曲)

叙情詩 - L'Arc〜en〜Ciel

「叙情詩」は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielの27枚目のシングルで、2005年5月18日にKi/oon Recordsからリリースされました。今回はこの楽曲の魅力や背景、制作について詳しく探ります。

概要

「叙情詩」はL'Arc〜en〜Cielの2005年第3弾シングルであり、10thアルバム『AWAKE』の先行シングルとしてローンチされました。前作「New World」から約1ヶ月の間隔でのリリースであり、バンドの進化を示す重要な曲となっています。

この表題曲は、クラシカルなイントロから16ビートに展開するミディアムナンバーです。作曲は久々にギタリストのkenが担当しており、シングル表題曲を手掛けるのは「NEO UNIVERSE」以来約5年4ヶ月ぶりということになります。ドラムのyukihiroは、三曲に渡るシングルの流れを称賛し、バランスの良い楽曲であるとして特に強調しています。

楽曲の利用とビジュアル

「叙情詩」は、2005年4月から日本テレビ系列の情報番組『スーパーテレビ情報最前線』のエンディングテーマにも起用されており、放送当時に多くの人々に親しまれました。初回限定版はピクチャーディスク仕様で、オシャレなジャケットデザインは写真家モート・シナベルが担当しています。モートはL'Arc〜en〜Cielの他の作品でも関わっており、バンドと深い繋がりがあります。

ミュージックビデオ

「叙情詩」のミュージックビデオは、小島淳二がディレクターとして手掛けており、バンドの演奏シーンと、hydeが洋館を巡りメンバーからの手紙を開封するシーンが交錯します。洋館のロケ地には、新宿区にある小笠原伯爵邸が使用され、西洋絵画の中にメンバーがコラージュされるユニークな演出です。この映像は、文化庁メディア芸術祭やSPACE SHOWER Music Video Awardsでも受賞した実績があります。

音楽的要素

楽曲に関して、kenはクラシック音楽の要素が影響していることを明かしています。デモ制作の際にはギターではなくキーボードを用いることで、メロディに重きを置いています。また、ドラムのyukihiroもノスタルジックでリズミカルなアプローチを目指しました。

歌詞は愛する人への想いを手紙のように綴った内容であり、永遠の愛をテーマにしています。具体的には、季節が巡る中でも変わらない気持ちや、愛する喜びについて表現されています。

シングルとしての成功

「叙情詩」は、オリコン週間シングルチャートで発売初週に首位を獲得し、L'Arc〜en〜Cielにとっての7作連続首位獲得を達成しました。この成功は、シングル「Spirit dreams inside -another dream-」以降の記録を更新するものであり、バンドの影響力を改めて示しました。

総括

この楽曲は、L'Arc〜en〜Cielの人気を支える重要な要素となっており、その後のライヴでも頻繁に演奏されています。さまざまなアレンジやパフォーマンスが行われ、特にア・カペラのアレンジが話題を呼ぶこともあります。「叙情詩」はバンドにとっての象徴的な楽曲となり、多くのファンに愛され続けています。

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