Spirit dreams inside -another dream-

概要

「Spirit dreams inside -another dream-」は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielによる21作目のシングルで、2001年9月5日にリリースされました。これは彼らのベストアルバム『Clicked Singles Best 13』の約半年後に発売されたもので、前作「STAY AWAY」以来、1年2ヶ月ぶりの新譜でした。リリース元はKi/oon Recordsです。

音楽的特徴

本作の表題曲は、軽快なアコースティック・[[ギター]]のサウンドが特徴のロックナンバーで、作詞・作曲を担当したhydeがアコースティック・[[ギター]]を演奏し、kenはドブロ・ギターを使用しました。特筆すべきは、表題曲の英語詞バージョンである「Spirit dreams inside」が、映画『FINAL FANTASY』の主題歌として使用された点です。また、全英語詞の楽曲は映画のリリースに先駆けて公開され、多くのファンに受け入れられました。

これらの楽曲は、映画のために新たに書き下ろされたもので、特に「Spirit dreams inside」については、疾走感を重視し、リズミカルな表現がなされました。hyは、自身の感性を発揮するために、フィルムに合った楽曲を作る意義を強調しています。実際、この曲は彼らの音楽的方向性を新たに示すものでもありました。

メンバー各自の動静

シングルのリリース前後には、メンバー全員が個々のソロ活動に注力し始めました。特にhydeはこの時期、自己表現への強い欲求を抱いており、L'Arc〜en〜Cielだけではなく、独自の作品を追求したいと考えていました。kenは疲労から音楽活動をしばらく休み、麻雀や野球に没頭していたと述懐しています。このような経緯もあり、L'Arc〜en〜Cielとしての音源はしばらくリリースされませんでした。

リリースプロモーション

「Spirit dreams inside -another dream-」のリリースプロモーションでは、2001年8月29日に東京国際フォーラムで行われた映画の試写会にサプライズ出演しました。この際、映画のエンディングで主題歌をパフォーマンスし、さらにkenのギターから花火が飛び出す演出も話題となりました。この模様は後に、彼らのアルバム『SMILE』の初回限定盤に収録されることになります。

チャートと受け入れ

本作は、2001年9月17日付のオリコン週間シングルチャートにおいて、約2年ぶりとなる首位に立つなど商業的成功を収めました。

ミュージックビデオ

表題曲のミュージックビデオは映画の製作チームによって制作され、メンバー自身が出演しない珍しい作品です。工夫を凝らした3DCG映像は、映画と連動したストーリーを描いており、技術的にも革新的でした。

収録曲 ＜楽曲解説＞

Spirit dreams inside -another dream-

この曲は軽快なアコースティック・[[ギター]]を基にしたロックナンバーで、hydeは疾走感を意識して作曲しました。kenはラップスチールを取り入れ、楽器の新しい使い方を模索。また、他の楽器機材も活用し、独自性を強めました。yukihiroによるリズムアプローチも新鮮さを演出しています。

Spirit dreams inside

この楽曲は映画『FINAL FANTASY』の主題歌として選ばれた英語詞バージョンで、映画のテーマと深く結びついています。hydeは脚本を読み、登場する「ファントム」を主人公とするストーリーを歌詞で描くことで、映画との相乗効果を意識しています。こうした工夫によって、音楽と映像の融合が実現しました。

参加ミュージシャン

• - Vocal: hyde
• - Guitar: ken
• - Bass: tetsu
• - Drum: yukihiro
• - Acoustic Guitar: hyde
• - Lap Steel, Keyboard: ken
• - Keyboard: 岡野ハジメ
• - Manipulate: 斎藤仁

総括

「Spirit dreams inside -another dream-」は、L'Arc〜en〜Cielの持つ音楽的ポテンシャルを様々な角度から引き出した作品であり、メンバー各自の成長や独創性が色濃く反映されています。この作品が、バンドの未来への道筋を示すきっかけとなったことは間違いありません。

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