古い日記

「古い日記」について

「古い日記」（ふるいにっき）は、1974年2月25日に発売された和田アキ子の18枚目のシングルです。本楽曲は、作詞を安井かずみが手掛け、作曲には馬飼野康二が参加しています。この曲は、彼女の代表的な楽曲の一つとして広く認知されており、特にその歌唱スタイルと掛け声が印象的です。

「古い日記」は、歌の中に随所で挿入される「ハッ！」という掛け声が特徴であり、これはスティービー・ワンダーのスタイルに影響されたものと言われています。この掛け声は、和田の歌唱を記憶として強く残す要因ともなっており、また吉村明宏によるものまねが人気を博したため、曲の名はさらに広まりました。後のCDでは、歌詞カードにこの掛け声のタイミングが追加されるほどの影響力を持つに至っています。

和田アキ子はこの曲を長年にわたりNHKの『紅白歌合戦』で披露する機会がありませんでしたが、彼女のデビュー35周年を祝う2003年の『第54回NHK紅白歌合戦』で、特別なアレンジ版として「古い日記 2003 KOUHAKU Remix」を歌唱する機会が訪れました。その後、2010年と2014年にも再び紅白に登場し、受けた拍手と共に多くのファンの記憶に残るパフォーマンスを実現しました。これらの際には、出場者たちが「ハッ！」と声援を送り、和田のパフォーマンスを一層盛り上げました。

また、1988年にはシングル「だってしょうがないじゃない」のB面に「古い日記」のリメイクが収録され、そのバージョンには「ハッ！」の掛け声が追加されています。2000年には、DJ AKIHIRO YOSHIZAWAによるリミックスも発売され、歌番組ではこのリミックスに基づいたアレンジが演奏されることが多くなりました。

「古い日記」は多くのメディアでも取り上げられ、2001年にはアスクルのCMソングとして使用されました。さらに、2005年にはm-floとのコラボレーションでスペシャルバージョンが披露され、2013年と2015年のCMでも替え歌として取り上げられるなど、時代を超えて愛され続ける楽曲となっています。

2020年には、新しい学校のリーダーズによる楽曲「オトナブルー」が本曲へのオマージュとして紹介され、現代のアーティストへの影響力を示しています。このように「古い日記」は、和田アキ子の個性を表現しつつ、日本の音楽シーンにおいて多くのアーティストに影響を与え続けています。

収録曲

全作曲・編曲：馬飼野康二
1. 古い日記 [2:46]
作詞：安井かずみ
2. 女の純情 [2:47]
作詞：たかたかし

カバーアーティスト

• - 山寺宏一（2000年）
• - 渚ようこ（2003年）
• - Home Grown（2005年）
• - BAZRA（2008年）
• - What's Love?（2010年）
• - AMEMIYA（2012年）
• - 堂本剛（2013年）
• - EXILE SHOKICHI × PKCZ®（2018年）
• - 荒牧陽子（2019年）
• - 桑田佳祐（2019年）
• - デラックス×デラックス（2020年）

このように「古い日記」は、和田アキ子のキャリアだけでなく、リスナーや他アーティストにとっても重要な位置を占める名曲なのです。

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