だってしょうがないじゃない

『だってしょうがないじゃない』

和田アキ子によるシングル「だってしょうがないじゃない」は、1988年4月25日にリリースされました。この曲は、和田にとって47枚目のシングルであり、リリース後オリコンチャートでは最高25位を記録し、1989年に入っても人気を博しました。その結果、52週にわたりチャートに登場するロングセラーとなりました。また、この作品は累計で20万枚以上の売上を達成し、和田の代表作の一つとも言えるでしょう。

「だってしょうがないじゃない」は、和田アキ子が紅組司会を担当した1988年および1989年の『NHK紅白歌合戦』で連続して披露された特別な曲です。紅白に同一楽曲を２年連続で歌唱するというケースは非常に珍しく、このことからもこの曲の重要性が感じられます。

このシングルには、1974年にヒットした「古い日記」のリメイク版もカップリングとして収録されています。この編曲を手掛けたのは、馬飼野康二であり、彼は「だってしょうがないじゃない」の楽曲にも参加しています。これにより、古い名曲が新たな形で蘇ることとなりました。

さらに、1998年にはこのシングルの続編として「続・だってしょうがないじゃない」が発売されました。この両A面シングル形式は、通常の続編リリースとしては珍しく、和田自身もこの事例について「かなり珍しい続編物」とコメントしています。このように、和田アキ子の音楽キャリアの中でも特に印象的な一曲となりました。

収録曲は以下の通りです。

• - だってしょうがないじゃない [4:13]

作詞：川村真澄／編曲：矢島賢

• - 古い日記 '74/'88 [2:43]

作詞：安井かずみ／編曲：馬飼野康二

また、この楽曲は他のアーティストによってもカバーされています。1989年4月10日には元体操金メダリストの森末慎二が「だってしょうがないじゃない」をカバーし、ワーナー・パイオニアからシングルとしてリリースしました。その後同年9月29日には、和田のものまねをしていた吉村明宏と真由美によるカバーもワーナー・パイオニアから発売されています。これらのカバー版も、この楽曲の持つ影響力を示すものとなっています。

このように、和田アキ子の「だってしょうがないじゃない」は、リリースからの時間が経つにつれても多くの人々に愛され続ける名曲として、今なおその存在感を放っています。和田自身の音楽キャリアだけでなく、日本の音楽シーン全体においても重要な位置を占める作品となっています。

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