古今亭今いち

古今亭 今いち（ここんてい いまいち）は、1988年8月26日生まれの日本の落語家です。落語芸術協会に所属し、六代目古今亭今輔師匠の門下で二ツ目として活躍しています。

生い立ちと学歴

東京都大田区で育ち、1995年に大田区立矢口小学校に入学。1999年には、肥満を理由に大田区立館山養護学校へ編入しました。2001年に同校を卒業後、大田区立安方中学校を経て、2007年に東京都立園芸高等学校を卒業しました。さらに学業を進め、2012年には千葉大学園芸学部を卒業しています。

芸歴

大学卒業後、2012年8月に六代目古今亭今輔師匠に入門し、「今いち」という前座名を拝命しました。同年10月中席に寄席の楽屋入りを果たし、その翌月である11月中席には、浅草演芸ホールでの初高座を踏み、「動物園」を披露しました。前座修行を経て、2016年11月上席より二ツ目に昇進しました。

人物像と活動

古今亭今いちは、トレードマークであるサスペンダー姿で高座に上がることが多いのが特徴です。また、落語芸術協会に所属する気鋭の若手10人が集まったユニット「芸協カデンツァ」の一員としても活動しており、このユニットは「成金」の後継とも目されています。

彼はメディア制作にも積極的に関わっており、特に2020年2月にギャラクシー賞のテレビ部門フロンティア賞を受賞したYouTubeチャンネル「神田伯山ティービィー」の制作に大きく貢献しました。六代目神田伯山師匠の真打昇進襲名披露興行の際、彼は桂鷹治、笑福亭希光と共に番頭を務めながら、通常は撮影クルーが立ち入りにくい寄席の楽屋にハンディカメラを持ち込み、29日間にわたって舞台裏の貴重な様子を連続撮影しました。この活動はその後も続き、2020年12月、2021年12月、2022年8月に新宿末廣亭で六代目神田伯山師匠が夜席主任を務めた興行においても、高座に出演しながら神田伯山ティービィーのカメラマンとして撮影協力をしています。

真打披露興行での番頭としての働きぶりは評価され、古今亭今いちと同じ千葉大学落語研究会の先輩であり、2023年に真打に昇進した春風亭吉好師匠の披露目においても番頭を務めました。

また、特技の一つとして寄席の出囃子でも使われる篠笛（横笛）を得意としています。高座の前後や、芸協カデンツァが開催する特別な会（余一会など）で、篠笛の腕前を披露することもあり、観客から喝采を浴びています。YouTuberとしても活動する桂米助師匠のチャンネル『突撃！ヨネスケちゃんねる【突撃！落語と晩ごはん】』でも、彼が篠笛を吹きながら高座に登場する様子が紹介されました。

保有資格と特技

落語家としての活動の傍ら、多様な資格や特技を持っています。

保有資格：
教員免許（高校農業）
造園技能士2級
フォークリフト運転技能講習修了（1t未満）
小型車両系建設機械運転特別教育修了（1t未満）
特技：
眞空拳拳法（教士4段）

外部リンク

古今亭今いち - 落語芸術協会
古今亭今いち (@kokonteiima1) - X（旧Twitter）
古今亭今いち (kokontei_imaichi) - note
* 芸協カデンツァ - YouTubeチャンネル

もう一度検索