古今亭菊志ん

古今亭菊志ん

古今亭菊志ん（ここんてい きくしん）は、日本の落語家であり、落語協会に所属しています。1971年7月4日に広島県の広島市で生まれ、本名は山口直樹です。出囃子として『神田祭』を使用し、紋は『裏梅』です。

経歴

菊志んは1990年に広島県立広島皆実高等学校を卒業した後、1994年3月には愛媛大学教育学部を修了しました。大学卒業後、同年の4月に二代目古今亭圓菊に弟子入りし、前座名「菊朗」としての活動を開始します。

1998年5月には二ツ目に昇進し、その後、2007年3月に真打として昇進を遂げました。この際に名前を「菊志ん」に改名します。彼はその後も多くの演目を披露し、独自のスタイルを確立していきます。

演目

菊志んが演じる代表的な演目には、「臆病源兵衛」「野ざらし」「真田小僧」「持参金」「兵庫舟」などがあり、幅広い演技力で観客を楽しませています。彼の演技は、観客を引き込む魅力にあふれており、多くのファンに支持されています。

受賞歴

菊志んはその才能ゆえに、数々の賞を受賞しています。1998年には岡本マキ賞、2003年にはNHK新人演芸大賞落語部門大賞や北とぴあ若手落語家競演会大賞を獲得しています。さらに、2004年にはさがみはら若手落語家選手権で優勝、2008年には国立花形演芸会銀賞を受賞するなど、その業績は顕著です。

出演

彼はテレビ番組にも出演しており、2010年3月30日にはテレビ朝日の『落語者』に出ています。これにより、より多くの人々に彼の魅力が伝わることとなりました。

人物

菊志んの活動は、落語界だけにとどまらず、さまざまなイベントや活動に影響を与えています。例えば、2020年4月には新型コロナウイルスに関連する緊急事態宣言によって、東京の寄席が休館となり、真打昇進披露の興行が中止となりました。これを受けて、彼はTwitterを利用して口上リレーを開始し、東西の演芸界に広がるムーブメントとなりました。このリレーは合計49のツイートを数え、51日間にわたるものでした。

また、2021年5月3日には、寄席の休館による配信落語会を企画し、その収益を前座たちに配分するという取り組みを行いました。このように、彼は仲間を思いやる姿勢も持っています。

さらに、菊志んは手の指が定期的に腫れる症状を抱えていますが、それにも関わらず芸を続けています。また、教員免許を取得しており、趣味は野球です。2007年には映画『しゃべれども しゃべれども』の落語監修も行いました。彼の多岐にわたる活動は、落語界における重要な役割を果たしています。

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