古今書院

古今書院について

古今書院（ここんしょいん）は、日本における重要な出版社であり、特に地理学に関する専門書の出版を中心に活動しています。この出版社は観光、環境、GIS（地理情報システム）など、地理学に関連する幅広い分野の書籍を扱っており、学術界だけではなく一般読者にも支持されています。

月刊誌『地理』

古今書院が発行する月刊誌『地理』は、1956年に創刊されたもので、地理学に関する情報を一般向けに提供することを目的としています。この雑誌は、専門家による論考から、一般読者が理解しやすい内容まで、多様な記事が掲載されており、地理学の普及に寄与しています。また『地理』は、地理学の分野での代表的な雑誌とされており、読者にとって重要な情報源となっています。

さらに、古今書院は日本地理学会が発行する『地理学評論』や、日本人口学会の『人口学研究』を含む5つの学会の機関誌の発行元ともなっており、政府やさまざまな機関の資料としても利用されています。

沿革と移転

古今書院は1922年に橋本福松の創業により、東京市外西大久保（現在の新宿区）に設立されました。最初は島木赤彦の影響を受けた歌集を出版していましたが、1923年には地理学の専門書『地形学』（著者：辻村太郎）を発行し、本格的に地理学書の出版に乗り出しました。

『地形学』は文検受験者を中心に人気を集め、多くの読者に親しまれました。また、1925年からは『地理学評論』の発行を開始し、学術的な貢献も行っています。その後、文検委員の著書なども数多く出版し、地理学の発展に寄与してきました。

長年にわたって東京都千代田区神田駿河台に本社を構えていましたが、2019年4月に文京区本駒込へ移転しました。これにより、新たな環境でのさらなる発展が期待されています。

その他の取組み

古今書院ではフィールドノートの販売も行っており、地理学や自然環境に関心を持つ読者に向けて実践的な情報提供を行っています。これにより、学生や研究者、また一般の方にも手軽に利用できる資源を提供しており、地理学の学びを促進する努力を続けています。

古今書院は、地理学だけでなく、社会や環境に関するさまざまな知識を広める重要な役割を果たしている出版社として、今後の活動にも期待が寄せられています。

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