古宮九時

古宮九時：才能あふれるライトノベル作家と、その多彩な作品世界

古宮九時氏は、日本の小説家、ライトノベル作家として活躍する女性作家です。インターネットサイトでは「藤村由紀」名義も使用しています。2020年には、『Unnamed Memory』で第5回ラノベ好き書店員大賞の単行本部門を受賞するなど、その高い実力は多くの読者から認められています。

同人活動から商業デビューへ

古宮氏の創作活動は、2014年頃にみかみてれんと合同で設立した同人サークル「つらたにあ」から始まりました。その後、2015年5月には独立し、個人サークル「memoriae」を設立。「つらたにあ」は事実上、みかみてれん氏の個人サークルとなりました。同人活動で培った経験と才能は、後の商業デビューへと繋がる重要なステップとなりました。

多彩な作品群：ジャンルを超える魅力

古宮氏は、ライトノベルを中心に、幅広いジャンルの作品を発表しています。代表的なシリーズ作品としては、電撃文庫刊の『監獄学校にて門番を』（イラスト：やすも、全3巻）、『Babel』（イラスト：森沢晴行、旧版全2巻、新版全4巻）などがあります。特に『Babel』シリーズは、異世界、魔法、言葉といった魅力的な要素が絡み合い、多くの読者を魅了しています。

さらに、電撃の新文芸より刊行されている『Unnamed Memory』（イラスト：chibi、全6巻）とその続編『Unnamed Memory -after the end-』（既刊4巻）は、繊細な描写と奥深い物語で高い評価を獲得。2020年のラノベ好き書店員大賞受賞作にも選ばれました。

DREノベルスより刊行されている『月の白さを知りてまどろむ』（イラスト：新井テル子、全3巻）や、電撃文庫より刊行されている『不可逆怪異をあなたと』（イラスト：二色こぺ、既刊2巻）など、様々な出版社、様々なイラストレーターとコラボレーションしながら、多様な作品を発表し続けています。

また、メディアワークス文庫からは、『死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録』、『純真を歌え、トラヴィアータ』、『高崎グラフィティ。』、『彼女は僕の「顔」を知らない。』など、ノンシリーズ作品も多数刊行されており、その幅広い創作活動は、多くの読者層を獲得することに成功しています。これらの作品は、それぞれ異なるテーマや世界観を持ちながらも、古宮氏独特の繊細な描写と魅力的なストーリーテリングが共通しています。

まとめ：進化を続ける作家

同人活動から商業デビューを経て、数々のヒット作を生み出してきた古宮九時氏。ライトノベルという枠にとらわれず、様々なジャンルに挑戦し続けるその姿勢は、多くの読者から支持を集めています。今後も、彼女の創作活動から目が離せません。彼女の作品は、その独特の世界観と魅力的なキャラクター、そして緻密なストーリー展開によって、多くの読者を魅了し続けています。古宮九時氏の今後の活躍にも期待が高まります。

参考文献

著者公式サイト：no-seen flower
古宮九時氏のX（旧Twitter）アカウント：@furumiyakuji

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