古木克明

古木 克明（ふるき かつあき）

元プロ野球選手であり、格闘家、YouTuber、そして一般社団法人スポーツFプロジェクトの代表理事としても知られる古木克明は、1980年に三重県松阪市で生まれました。野球と格闘技、さらに活動の幅を広げていった彼の人生は、常に挑戦と変化に満ちていました。

プロ入り前

古木は愛知県豊田市の豊田大谷高校で野球に打ち込み、2年生の時には甲子園で長崎南山高校相手に2本のホームランを打ち、チームに初勝利をもたらしました。高校3年時にはベスト4に進出し、名だたる選手たちとしのぎを削る中で圧倒的な長打力を示しました。高校卒業後、彼は1998年のドラフトで横浜ベイスターズから1位指名を受け、プロの世界への扉を開きました。

横浜時代

横浜では、最初の数年間は一軍の出場機会が限られていましたが、二軍での活躍を通じて少しずつ評価をされていきます。2002年にはプロ初本塁打を記録し、続く年には規定打席には達しなかったものの、本塁打数は22本を記録しました。しかし、課題も多く、特に三振や守備面での問題が影を落としていました。2007年にはオリックス・バファローズにトレードされ、新たな舞台での挑戦が始まります。

オリックス時代

オリックスでも一定の活躍を見せたものの、チャンスを得ることが難しく、出場機会は限られました。2009年に戦力外通告を受け、現役を引退することとなりました。この時期、野球への情熱が褪せない彼は、新たな挑戦として格闘技の道に進むことを決意しました。

格闘家へ転向

2009年に格闘技の新団体「スマッシュ」に加入し、プロ格闘家としてのデビューを果たしました。様々な試合に挑戦し、経験を積みながらも、自身のスポーツキャリアについて改めて考えるようになりました。選手としての経験を次世代に伝えたり、指導する立場に立つことを目指し、少年野球指導者としての活動も開始しました。

野球再挑戦

格闘家からの引退を決断し、再びプロ野球界復帰を目指すことにした古木は、さまざまなトレーニングを通じて自らを鍛え上げましたが、最終的には12球団トライアウトで契約を結ぶことができず、正式な選手活動は終了しました。しかし、彼は球界復帰をすることができなかったものの、青少年野球の指導に力を入れ、次世代選手たちの育成に尽力しています。

引退後の活動

様々な経験を通じて古木は2014年に一般社団法人スポーツFプロジェクトを設立し、ボランティア活動を併用した復興支援活動に取り組んでいます。また、事業構想大学院大学でアスリートのセカンドキャリアについて研究し、MPD（事業構想修士）の学位を取得しています。プロアスリートとしての経験を生かし、車椅子ソフトボール大会にも出場するなど、多岐にわたる活動を展開しています。

プレースタイルと人物

古木は天性の長打力を持ちながらも、守備や三振数の多さなど荒削りな一面も併せ持っています。彼の独特なプレースタイルや球界でのエピソードは多くのファンを惹きつけました。また、愛称として「カッチャン」や「ベースボールサーファー」と呼ばれることもあります。引退後も多彩な活動を続け，子供たちの指導に情熱を注いでいます。

もう一度検索