古森悠太

古森 悠太（こもり ゆうた）

古森悠太は、1995年8月20日生まれの日本の将棋棋士で、棋士番号は312です。大阪府高槻市出身で、神戸大学経済学部を卒業しました。

将棋との出会い

将棋を始めたのは、小学2年生のころ、祖父に教わったことがきっかけです。この初めての経験が彼の生涯を通じての情熱へと繋がり、将棋の道を進むことになりました。2018年度の第77期順位戦から公式戦に参加し、棋士としてのキャリアをスタートさせました。

順位戦の成績

古森はC級2組にて1年目に4勝6敗という成績を収め、降級点を逃れました。2019年度には、第5期叡王戦の四段戦を突破し、本戦に進出しましたが、1回戦で斎藤慎太郎に敗れました。続く第78期順位戦では9勝1敗という素晴らしい成績を収め、クラス3位となり、C級1組への昇級を達成しました。この結果、五段昇段も果たしました。

棋風と戦術

彼の棋風は振り飛車党であり、特に攻め一辺倒なスタイルが特徴です。彼は、早い仕掛けを好み、あまり囲いを重視しないこともあります。また、形勢が不利になった際には、開き直って勝負に出る傾向があります。得意な戦法は角交換振り飛車であり、他の棋士からもそのスタイルが評価されています。例えば、浦野真彦は「奨励会においてほぼ振り飛車しか指したことがない」とコメントしています。長時間の棋戦が得意で、自己分析でも「長考が得意」と語ることがあります。

私生活と趣味

プライベートでは、カラオケを趣味とし、音楽に親しんでいます。「子守唄」という名称で自ら呼ばれることもあります。また、大学生活では将棋部に所属し、将棋に対する探求心を深めました。2021年には高槻市で王将戦の記録係を3年連続で務め、地元からの応援も受けてきました。市の関係者や宿泊先のスタッフからは「高槻のプリンス」として親しまれ、昇段時には「さらに上を目指して頑張りたい」と気持ちを語りました。

昇段履歴

古森の昇段は以下の通りです：

• - 2008年9月：6級（奨励会入会）
• - 2016年10月：三段（第60回奨励会三段リーグ参加）
• - 2017年10月：四段（第61回奨励会三段リーグ成績2位でプロ入り）
• - 2020年3月：五段（順位戦C級1組昇級、通算成績47勝39敗）

主な著書

古森は著書もあり、『角交換四間飛車の新常識 最強△3三角型』（2019年、マイナビ出版）という本を出版しています。この本では、彼の得意な戦法についての見解や戦術が紹介されています。

まとめ

古森悠太は、その独自の棋風や努力によって将棋界で着実に成長を遂げている若手棋士です。今後の活躍が非常に楽しみな存在です。

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