古橋廣之進記念浜松市総合水泳場

古橋廣之進記念浜松市総合水泳場

古橋廣之進記念浜松市総合水泳場（愛称：ToBiO）は、静岡県浜松市中央区篠原町に位置する多目的な水泳施設です。2009年2月7日のオープン以来、地域の水泳活動を推進しています。その設立はPFI（Private Finance Initiative）事業の一環として行われ、老朽化した江之島水泳場の隣にある市営屋内プールの後継となる施設です。

古橋廣之進は、この地区出身の著名な水泳選手であり、彼の名前を冠することで、地域の水泳文化や歴史を後世に伝える役割を果たしています。オープン当初から、古橋の功績に関する展示コーナーも設けられており、訪れる人々は彼の偉業を学ぶことができます。しかし、開業から約半年後に訪問先のイタリアで不幸にも他界されたため、施設は「古橋翁記念館」としての意義も同時に持つこととなりました。

設備と施設

この水泳場は、延床面積が17,752㎡、建築面積が12,385㎡に及び、鉄筋コンクリート造と鉄骨造の2階建ての構造を採っています。主なプールの設備は次の通りです：

• - メインプール：50m×10コースのスイミングエリアで、国際基準に公認されています。可動床があり、水深は0mから3mまで調整可能です。
• - 飛込みプール：国際公認の25m×25mのプールで、こちらも可動床が採用されており、水深は0mから5mまで対応しています。観覧席はメインプールのものと共通です。
• - サブプール：国内公認の25m×8コースを持つサブプールは、メインプールとは独立した観覧席を有しています。
• - レジャープール：屋内レジャープールや子供プール、幼児プールがあり、夏期限定で屋外レジャープールと児童プールも開放されます。
• - その他の施設として、ジム、スタジオ、風呂、サウナ、レストラン、そして日本水泳の歴史を紹介する資料室やショップも完備しています。

イベントと大会

水泳場開設以来、多くの大会がここで行われてきました。2009年には第85回日本選手権大会や日本身体障害者水泳選手権大会が開催され、2010年には全日本学生ライフセービングプール競技選手権大会が行われました。さらに、東北地方太平洋沖地震の影響で日本選手権が中止となった際には、当施設が代替の選考会場として利用されるなど、重要な役割を果たしています。また、2013年にはアーティスティックスイミングの全国大会が開催されるなど、数々のスポーツイベントがここで行われています。

アクセス

施設へのアクセスは非常に便利です。JR東海道本線の浜松駅からは遠鉄バスを利用し、「浜松市総合水泳場」行きに乗車することで、約30分ほどで到着します。自動車の場合は、国道1号浜松バイパスの篠原東交差点から車で1分の距離です。

将来の展望

周辺地域では、浜松市が遠州灘海浜公園の拡張を進めており、将来的には公式戦が行える硬式野球場や防災施設の整備が計画されています。これにより、古橋廣之進記念浜松市総合水泳場は今後も浜松市におけるスポーツの中心地としての役割を担い続けることでしょう。

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