古河電気工業千葉事業所サッカー部

古河電気工業千葉事業所サッカー部の歴史

古河電気工業千葉事業所サッカー部（ふるかわでんきこうぎょう ちばじぎょうしょサッカーぶ）は、1967年に設立された日本のサッカークラブで、後にVONDS市原FCの母体となりました。サッカー部は、創設以来数十年にわたって関東リーグや全国大会で数々の成果を残してきました。

創設と1970年代

このクラブは1967年に創設され、早くも1972年には関東社会人サッカー大会の決勝で東邦チタニウムを下し、優勝を果たしました。翌1973年には関東サッカーリーグに昇格し、昇格初年のリーグ戦で初優勝を手にしました。また、全国社会人サッカー選手権大会にも初出場し、ヤンマークラブとの初戦では敗れたものの次第に成長を続けました。

1975年には関東リーグ戦で2位となり、全社大会では再びヤンマークラブに敗れ準優勝を果たします。1976年には日本サッカーリーグ（JSL)2部に昇格しましたが、リーグ戦においては苦戦し、最下位に終わります。しかし、その年のうちに他クラブの廃部によりJSL2部に残留することができました。77年には再び関東リーグに降格し、自体は厳しさを増しました。

1980年代の挑戦

1980年代に入ると、関東リーグでの競争が厳しくなります。1980年には地域リーグ決勝大会に出場しながらも、復帰の機会を逃す結果となりました。しかし、その後も関東リーグでの結果を残し、1981年には8年ぶりの優勝を達成。1984年には優勝した東邦チタニウムと同勝点にまで到達するものの、得失点差で2位に甘んじました。

1986年にはリーグ戦で3位になるも、全社大会では見事優勝を果たし、クラブの名を一気に広めることに成功しました。87年には再び全社大会で準優勝を収め、89年にはリーグ戦でも最前線に食い込みました。

1990年代の波乱

1990年代には、クラブの運命が揺れ動きます。1995年には千葉県社会人サッカーリーグ1部への降格が決定し、結果、1996年からは千葉県リーグ1部へと移行します。1996年から1998年には3連覇を果たすなど、州リーグでは上位を維持しながらも、関東リーグへの復帰は叶いませんでした。さらに、県選手権大会でも何度も決勝に進出するも、全て敗退という悔しい結果が続きます。

2000年代の再出発

2003年には千葉県リーグで5度目の優勝を収め、関東社会人サッカー大会では準優勝に輝きました。これによって、2004年には9年ぶりに関東リーグ2部に昇格。そして、2006年にはリーグで3位に入賞するなど、再び存在感を示すことに成功しました。

この時期、チーム名がS.A.I.市原サッカークラブに変更され、企業チームから地域に根ざしたクラブチームへと姿を変えました。2009年にはリーグ戦で3位を記録し、希望が高まる中、2010年には8年ぶりに千葉県リーグへ降格する結果となります。

最後の姿

2011年、市原市サッカー協会が新たに市民球団を発足し、古河電気工業千葉事業所サッカー部を承継する形で新たな一歩を踏み出しました。この新しいチームは「VONDS市原」と名付けられ、その後の展開が注目されます。また、千葉市に拠点を持つ古河市原シニアは、このクラブでプレーした選手たちによって設立され、全国シニアサッカー大会にも出場しています。

古河電気工業千葉事業所サッカー部は、数十年にわたる歴史の中で多くのファンを魅了し、サッカー界に多大な影響を与えてきました。その功績は今後も継承され続けることでしょう。

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