古田新太のオールナイトニッポン

『古田新太のオールナイトニッポン』は、1991年1月から1992年10月までニッポン放送で放送されていたラジオ番組です。パーソナリティは、個性派俳優として知られる古田新太が務めました。

概要

この番組は、長年親しまれた『ビートたけしのオールナイトニッポン』の後を受けて、木曜1部（深夜1時 - 3時）にスタートしました。古田新太の独特なキャラクターが炸裂し、容赦ない下ネタと彼自身が大好きなハードロックをふんだんに盛り込んだ、他に類を見ない過激な内容で、多くのリスナーを惹きつけました。

特に、その下ネタの過激さは伝説的で、番組スタッフが始末書を書かずに済んだ週は、放送期間中にわずか2回しかなかったという逸話が残るほどです。しかし、その一方で、古田新太の飾らない人柄と、タブーに挑戦する姿勢が、一部のリスナーから熱狂的な支持を集めました。

番組のキャッチフレーズは「世界で一番偏差値が低いラジオ番組」。タイトルコール前には必ず「聴くと頭が悪くなる、世界で一番偏差値が低いラジオ番組」とコールしていました。

コーナー紹介

番組を彩った数々のコーナーの中から、特に人気を博したものをいくつかご紹介します。

パニックインマイルーム: 様々なシチュエーションで、オナニーを見られた時の言い訳を考えるコーナー。リスナーからの秀逸な言い訳が披露され、爆笑を誘いました。タイトルの元ネタは宍戸留美のCDシングル。
クイズ私が正解です: 2時の時報直後にスタートする看板コーナー。女性リスナーが電話で出演し、古田新太からの際どい質問に、色っぽい声で答えるという内容でした。リスナーのプロフィールや性体験などを独自の隠語を使って質問し、終盤ではエコーをかけながら何かを舐めるような音を出すよう指示するなど、過激な演出が話題を呼びました。
大阪パノラマチンコボーイズ: 当時人気を博していた『東京パノラママンボボーイズ』のパロディコーナー。彼らの楽曲『パチンコ』の替え歌として『オチンコ』を制作し、後に福山雅治が自身の番組オープニングでアカペラで歌ったこともあります。
知りたくないつもり: 日本テレビの番組『知ってるつもり?!』のパロディ。関口宏の妻が元歌手の西田佐知子であるといった、聞いてもほとんど役に立たない豆知識ネタをひたすら読み上げるコーナー。読み上げた後には必ず古田新太の声で「知・り・た・く・ねえ〜」というフレーズが流れました。
貴花田な奴: 古田新太が貴花田（後の貴乃花）の物真似で、リスナーからのくだらない質問に答えるコーナー。最後に必ず「うるさい」と相手を突き飛ばすのがお決まりでした。
大仁田な奴: 大仁田厚の物真似をするスタッフ（ボイスチェンジャー使用）と古田新太が掛け合い漫才を繰り広げるコーナー。オチは必ず「わから〜ん」でした。
ハダカーマン: 古田新太が全裸姿の正義の味方を演じるラジオドラマ。ヒロイン役は主に羽野晶紀が担当しました。
ラジオ4コマ劇場: その他、邪道な性教育、目指せハードロック・ヘビーメタル、もっとがんばれ山形新幹線、いらないものサンバなど、ユニークなコーナーが多数存在しました。

ゲスト

番組には、様々なゲストが出演し、番組を盛り上げました。

1991年 5月16日: 宍戸留美（伊集院光も乱入という形で出演）
1991年 12月19日: 浅草キッド、電気GROOVE

『マイナーパーソナリティ座談会』と題して、当時月曜2部担当の浅草キッドと、土曜2部担当の電気GROOVEが出演しました。また、サイレントメビウスの映画宣伝のために女性声優3人がゲスト出演し、「クイズ私が正解です」のゲストとしてプロの声優としての演技力を披露しました。

エンディングテーマ

番組のエンディングテーマは、デフ・レパードの「Love Bites」でした。

古田新太のオールナイトニッポン