古賀学

古賀学：ジャンルを超越するビジュアルアーティスト

古賀学（こが まなぶ、1972年 - ）は、長崎県佐世保市出身のアーティスト、映像作家、VJとして、多岐にわたる分野で才能を発揮しています。グラフィックデザイナーとしては、ペッパーショップ名義でも活動しています。

幅広い活動領域

映像作家、VJ、グラフィックデザイナー、ポップアーティストとして、ビジュアルに関する活動を幅広く展開。クラブカルチャーからオタクカルチャーまで、その表現領域は多岐にわたります。既成概念にとらわれない自由な発想で、独自の作品を生み出しています。

ペッパーショップの設立と展開

1993年、フリーペーパー「PEPPER SHOP」を個人で発足。各号で一人のクリエイターに焦点を当てたインタビュー記事を掲載し、東京藝術大学や多摩美術大学、武蔵野美術大学などの美術系大学やギャラリーで無料配布されました。村上隆、中ザワヒデキ、松本弦人、佐藤可士和、立花ハジメ、岡崎京子など、当時のサブカルチャーを代表する著名人のインタビューは、一部で熱狂的な支持を集めました。1994年からは有料の雑誌版「PEPPER SHOP」も発行されています。

DTP黎明期には、いち早くデザインにDTPの手法を導入し、DTPデザインの先駆けとなりました。同時期に村上隆の作品や宣伝のデザインワークを担当し、ファインアートへのアプローチも開始。ペッパーショップは、その後スタッフを擁してグラフィックデザイナーとして活動を続けましたが、現在は古賀のソロプロジェクト名としてその名を残しています。

オタクカルチャーへの貢献

装丁やアートディレクション、「ガンダム占い」や「PaPETCH（パペッチ）」のデザインなど、オタク系クリエイティブをベースに活動し、オタクカルチャーとグラフィックデザインの架け橋としてオリジン的な役割を果たしました。その活動は、後進の世代やオタク系デザインの流れに大きな影響を与えています。また、村上隆率いるGEISAI内のコンテンツ、学園祭実行委員会のデザインワークを担当するなど、ジャンルを超えたデザイナー活動を展開しています。

映像作品とVJ活動

2002年より「水の中の女の子」をテーマにした映像作品を制作開始。2007年には、NORISHIROCKSプロデュースによる「&a water」プロジェクトを発足し、数々のショートムービーを発表しました。また、ミュージシャンとのコラボレーション作品や、クラブイベント、パーティーなどでVJ活動もスタート。新木場ageHaから秋葉原MOGRAまで、音楽ジャンルにカテゴライズされないVJ活動を続けています。現代美術家、グラフィックデザイン、アニメ、コミックなど、さまざまなジャンルとの交流を基盤に、その表現のフィールドを広げています。

多彩な作品群

古賀学は、ミュージックビデオの監督やインスタレーション、ライブ映像演出など、多岐にわたる作品を手がけています。また、「水中ニーソ」シリーズをはじめとする出版物も多数発表しており、写真展も開催するなど、精力的に活動を展開しています。

主な作品（古賀学）

DCPRG／菊地成孔 - ミュージックビデオ監督
ザ・ジェッジジョンソン「Fury」 - ミュージックビデオ監督
hydrojenic／ハイドロジェニック〜古賀学×東京キャ☆バニー インスタレーション〜 - 銀座MEGUMI OGITA GALLERY
ザ・ジェッジジョンソンTOUR - 映像演出

出版・書籍

水中ニーソ（2013年、ポット出版）
水中ニーソプラス（2014年、ポット出版）
水中ニーソキューブ（2015年、ペッパーショップ）
ウルトラ怪獣水中ニーソ化計画（2016年、アスキー・メディアワークス）
O.D.E.N.（2018年、ペッパーショップ）

出版・DVD

drops garden（学研）

主な作品（ペッパーショップ）

フリーペーパー／雑誌版 PEPPER SHOP - 編集・発行
COMIC CUE - アートディレクション
それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ - テレビアニメ版 タイトルロゴデザイン
ガンダム占い - キャラクターデザイン
* PaPETCH - アートディレクション


古賀学は、常に新しい表現を追求し、ジャンルや世代を超えて多くの人々に影響を与え続ける、革新的なアーティストです。

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