古賀定雄

古賀 定雄について

古賀定雄（こが さだお、1832年4月 - 1877年11月18日）は、幕末の佐賀藩士であり、明治時代の内務官僚としても知られています。彼は、通称「一平」という名で呼ばれ、大木民平や江藤新平とともに「佐賀の三平」と称されています。これらの人物は、佐賀藩における重要な改革者であり、近代日本の形成に寄与してきました。

経歴

古賀は佐賀藩士・河内定古の子として生まれ、祖父は古賀定徳です。彼は早くから尊王攘夷の思想を支持し、活発に活動を行いました。1868年、古賀は日田御領所の御用掛に指名されましたが、着任することなく別の官僚にその任を譲りました。同年6月には下総野鎮撫府に配属され、その後8月には武蔵知県事に就任し、明治2年からは品川県を管轄しました。

明治4年の5月、彼は佐賀藩の大参事に任命されましたが、その後の廃藩置県や府県統合を経て佐賀県参事となり、維新政府の政策に沿った県の運営を進めました。しかし、県民からの反発を受け、1868年の7月には免官となりました。その後は宮内少丞に転任し、一年後にはわずかな間、足柄県の参事として活動するも再び免官されました。

1874年11月には名東県の権令に就任し、翌年の9月には香川県の権令に就任しましたが、病気により10月に依願免官となりました。古賀定雄の最後は、青山霊園に眠っており、彼の死後もその活動は佐賀を中心に語り継がれています。

職歴

古賀は以下のような職歴を持っています：

• - 明治元年8月8日 - 知県事（明治2年2月からは品川県区域）
• - 明治2年7月20日 - 品川県権知事
• - 明治4年5月17日 - 品川県知事
• - 明治4年5月19日 - 佐賀藩大参事（廃藩置県に伴い佐賀県大参事）
• - 明治4年11月14日 - 伊万里県参事（翌年5月29日、佐賀県に改称）
• - 明治5年7月12日 - 免官、御用滞在
• - 明治5年7月25日 - 宮内少丞
• - 明治6年5月17日 - 免官
• - 明治6年11月29日 - 足柄県参事
• - 明治6年12月19日 - 免官、御用滞在
• - 明治7年9月7日 - 位記返上
• - 明治7年11月24日 - 名東県権令
• - 明治8年6月5日 - 兼五等判事
• - 明治8年9月5日 - 香川県権令兼五等判事
• - 明治8年10月20日 - 依願免官

親族

彼の孫には俳優として活躍する山村聡がいます。長男の古賀千年の長男となります。

参考文献

古賀定雄の生涯や業績についての詳しい情報は、いくつかの資料にまとめられています。たとえば、『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』や『明治維新人名辞典』などが参考になります。また、早稲田大学図書館の古典籍総合データベースにも、彼の履歴書が掲載されています。彼の足跡をたどることで、幕末から明治初期にかけての日本の変革の一端を感じ取ることができるでしょう。

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