可不

可不（KAFU）とは

可不（かふ、KAFU）は、バーチャルシンガー花譜の歌声をベースにしたCeVIO AIソングボイスであり、KAMITSUBAKI STUDIOが展開する「音楽的同位体プロジェクト」のキャラクターです。花譜の音楽活動から派生した、新たな表現の可能性を追求する存在として注目されています。

概要

可不は、花譜の2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q1」で、音声合成ソフトCeVIO AIとのコラボレーションとして発表されました。キャラクターデザインは花譜を手掛けたPALOW.が担当。花譜の容姿をベースに、白髪と白を基調とした幾何学模様の衣装、三角形を組み合わせた髪飾りが特徴です。

名前の由来は「可能性」と「不可解」の頭文字から取られており、アルファベット表記の「KAFU」は、花譜の「KAF」に「YOU」のUを組み合わせたものです。「『花譜』から『可不』へ、『聴く』から『創る』へ」というコンセプトのもと、プロデューサーのPIEDPIPERは「花譜と似ているけれど全く違う存在」と述べています。

発表後、開発中の3種類の歌声が公開され、ユーザーからの意見を募るボイスアンケートが実施されました。花譜の声に最も近い「A」が65%を占めたものの、花譜の「可不は可不で、花譜は花譜で、ちょっと似てはいるけどまた別の存在になりたい」という意向から、より幼い声の「B」が正式に採用されました。当初は2020年冬の発売予定でしたが、2度の延期を経て2021年7月7日に発売されました。

また、V.I.P STREAMING COVER LIVE「マシュマロライブ」にて、Dreamtonics株式会社が開発したSynthesizer V AI用のソングボイスの発売が告知されました。当初2024年1月15日に発売予定でしたが、花譜が違和感を覚えたため発売は延期となり、最終的には2025年1月19日に発売中止となりました。

キャラクター

可不には年齢、身長、体重などの公式設定は存在しません。しかし、カレーうどんが好きという非公式設定が広く受け入れられています。鬼躯のイラストや、それをもとに作られたしゃいとの動画「可不がカレーうどん食べるだけ」、南ノ南の楽曲「可不ちゃんのカレーうどん狂騒曲」などから、この設定が広まりました。

また、可不を含む音楽的同位体の4コマ漫画「同位体観察日記」が、公式サイトとTwitterにて2022年7月7日（発売1周年）より定期的に配信されています。作者はイラストレーター・漫画家の中森煙で、第二十話ではカレーうどんネタが逆輸入されています。

メディアミックス

可不は様々な楽曲に使用されているほか、公式からアルバムも発売されています。初期の花譜のカバー曲以外は、YouTubeのプレイリスト「可不(KAFU)クリエイターズ」にリストアップされています。

発売から数年が経ち、『フォニイ』『きゅうくらりん』『キュートなカノジョ』『マーシャル・マキシマイザー』『キャットラビング』『生きる』『エリート』『CH4NGE』『絶対敵対メチャキライヤー』『星界ちゃんと可不ちゃんのおつかい合騒曲』『ハナタバ』など、YouTubeで1000万回以上再生される人気楽曲が多数生まれています。

脚注

可不 - 音楽的同位体プロジェクト公式サイト
音楽的同位体 - KAMITSUBAKI STUDIO公式サイト
音楽的同位体 - YouTubeチャンネル
音楽的同位体 公式 (@musicalisotope) - X（旧Twitter）

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