可愛いベイビー

コニー・フランシスの名曲「可愛いベイビー」

「可愛いベイビー」（Pretty Little Baby）は、1961年にコニー・フランシスによって発表された、ポップスの名曲です。作詞はドン・スターリング、作曲はビル・ノーマンが手掛け、日本では漣健児による日本語詞でも親しまれています。

世界中で愛されるスタンダードナンバー

コニー・フランシスが発表して以来、「可愛いベイビー」は数多くのカバーを生み出してきました。日本では中尾ミエをはじめ、森山加代子、伊東ゆかりなど、多くの歌手がこの曲をカバーしています。コニー自身も、各国語バージョンをリリースしており、世界中で愛されるスタンダードナンバーとしての地位を確立しています。

1962年3月には、フランシス自身が漣健児による日本語詞で歌った音源が日本で発売され、30万枚を売り上げる大ヒットとなりました。この成功をきっかけに、外国人歌手が日本語の歌を吹き込むという現象が一時期流行しました。

本国アメリカでは、アルバム『Connie Francis sings "Second Hand Love"』に収録されたのみで、シングルカットはされていません。イギリスでは、シングル「I'm Gonna Be Warm This Winter」（想い出の冬休み）のB面曲として発売されています。

曲中の"ベイビー"は、赤ちゃんではなく恋人への呼びかけとして使われています。また、英語版以外のバージョンでは、間奏に入る直前に印象的な「ハァ〜」という声が入ります。

多彩な言語での展開

「可愛いベイビー」は、様々な言語で歌われています。

Linda muchachita（スペイン語圏）
Pretty Little Baby（スウェーデン語版 ※英題と同じ）
可愛的BABY （台湾版）
真心愛你 （普通話）

多くの歌手によるカバー

「可愛いベイビー」は、時代を超えて多くの歌手にカバーされています。

沢リリ子 (1962年4月): シングル「可愛いいベビー/私はひとりぽっち」
中尾ミエ (1962年5月): シングル「可愛いいベビー/ダンスへおいで」（100万枚以上の売上）
森山加代子 (1962年5月): シングル「可愛いベビー/大人になりたい」
後藤久美子 (1962年5月): シングル「大人になりたい/かわいいベイビー」（女優の後藤久美子とは別人）
ベニ・シスターズ (1962年7月): アルバム『ベニ・シスターズ・ヒット・パレード』収録
伊東ゆかり (1962年10月): アルバム『ゆかりのヒット・パレード』収録
Marie La Donna（後のDonna Marie） (1963年): シングル「Bobby Baby (What Am I Gonna Do With You)/Pretty Little Baby」
ゴールデン・ハーフ (1971年9月): アルバム『ゴールデン・ハーフのマンボ・バカン』収録
山口百恵 (1973年8月): アルバム『としごろ』収録
柏原よしえ (1982年5月1日): アルバム『ラブ・ラブ・カーニバル』収録
九重佑三子 (1996年11月21日): アルバム『やすらぎの時代へ〜緑の地球を子供たちへ〜』収録
Petty Booka (1998年): アルバム『BLUE LAGOON〜ペティブーカの青い体験〜』収録
テレサ・テン: 台湾でのアイドル時代に
miyuki (1995年): オペル・ヴィータ日本仕様車CMにおいて、替え歌として使用
凌雲 Rita Chao: シンガポール
ROCO (2013年11月20日): アルバム『こどもじゃず いっぱい ～ビビディ・バビディ・ブー』収録
* ZOMBIE-CHANG (2017年3月3日): アルバム「GANG!」にて「KAWAII BABY」と題してカバー

「可愛いベイビー」は、時代や国境を超えて愛される、まさに不朽の名曲と言えるでしょう。

もう一度検索