台中e卡通

台中e卡通（たいちゅうイーカートン、Taichung e-Card）は、台湾中部の都市、台中市を中心に利用されていた非接触型ICカードです。このカードは、台湾智能カード社によって発行され、公共交通機関での利用を主な目的として導入されました。

2004年8月に台中市のバスで利用が開始されたことが、台中e卡通の歴史の始まりです。当初は台中市内のみで利用可能でしたが、2005年7月には利用範囲が拡大され、台中県、彰化県、南投県のバス10社でも利用できるようになりました。さらに同年8月には、これらの地域にあるコンビニエンスストア、7-Elevenでも利用可能となり、日常生活での利便性が向上しました。

その後、2007年5月には、同じく台湾智能カード社が発行する「台湾通」という別の非接触型ICカードと統合されることになりました。この統合により、台中e卡通は台湾通の一部となり、より広範囲なエリアでの利用が可能になりました。2008年6月には、桃園、新竹、苗栗といった地域でも利用できるようになり、利便性はさらに高まりました。

しかし、2015年末をもって、台中e卡通は利用停止となりました。長年にわたり、台湾中部の交通機関や小売店で利用されてきたこのカードは、その役割を終えることとなりました。

台中e卡通は、その登場からサービス終了まで、台湾中部の公共交通機関の利用を便利にし、地域住民の生活を支える重要な役割を果たしました。短い期間ではありましたが、非接触型ICカードの普及に大きく貢献したと言えるでしょう。

関連カード

一卡通（iPASS）
台湾通（Taiwan Money Card）
金門交通カード
基隆交通カード
悠遊カード（EasyCard）

外部リンク

臺灣智慧卡股份有限公司（繁体字中国語）
臺中市政府交通局（繁体字中国語）
瘋卡網--台中E卡通目錄（繁体字中国語）

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