台北之家

台北之家（たいぺいじーじゃー）は、台北市中山区にある複合施設で、映画館「光點台北（こうてんたいぺい）」を中心に、カフェやショップなどが併設されています。ここは、かつてアメリカ大使館として使用されていた歴史的な建物であり、その美しい姿は多くの人々を魅了しています。

歴史

台北之家は、日本統治時代の1925年に建設され、翌年からアメリカ領事館として使用されました。太平洋戦争中に一時閉鎖されましたが、戦後に再開。1979年にアメリカと中華民国が断交するまで、大使館として重要な役割を果たしました。その後、長らく放置されていましたが、1997年に国の古蹟として認定され、2002年に映画監督の侯孝賢（ホウ・シャオシェン）氏のプロデュースにより、台北之家として生まれ変わりました。

構成

建物は、日本統治時代に建てられた2階建ての洋館で、白亜の外観が特徴です。内部は侯孝賢氏によって現代風にリノベーションされ、映画のシーンをモチーフにした装飾や、液晶パネルなどが配置されています。1階には、映画グッズや雑貨を販売するショップ「光點生活」や、カフェレストラン「珈琲時光」があります。「珈琲時光」は、元応接室だったスペースを利用しており、ガラス張りの開放的な空間でくつろぐことができます。2階には、カフェバー「紅氣球」があり、映画サロンとしても利用されています。庭にはオープンカフェが設けられ、心地よい空間で時間を過ごせます。

施設内にはミニシアター「光點電影院」も併設されており、国内外の映画作品が上映されています。映画ファンにとっては見逃せないスポットと言えるでしょう。また、台北之家は、華山1914文創園区にも支店「光點華山電影館」を持っています。

アクセス

台北之家は、MRT中山駅から徒歩約5分の場所にあります。バスを利用する場合は、「捷運中山站」または「國賓飯店站」の停留所が便利です。周辺には、台北当代芸術館や新光三越などの観光スポットもあります。

台北之家は、歴史的な建造物としての価値だけでなく、映画文化の発信拠点としても重要な役割を担っています。台北を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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