台湾第二原子力発電所

台湾第二原子力発電所

台湾第二原子力発電所は、台湾（中華民国）新北市万里区に所在する、台湾電力公司が運営していた原子力発電所です。地元では、その所在地名から「国聖（クオション）発電所」とも呼ばれていました。

発電所の概要

台湾の経済発展に伴い、最初の原子力発電所である台湾第一原子力発電所に続いて、1975年に台湾北部に建設が開始されました。他の台湾の原子力発電所と同様に、2基の原子炉が設置されました。

原子炉はゼネラル・エレクトリック社製、発電機はウェスティングハウス・エレクトリック社製の沸騰水型原子炉（BWR）が採用されています。ただし、台湾第一原発とは形式が異なり、MarkI型ではありません。発電所は、台湾の中心都市である台北市の北約23kmに位置しており、第一原子力発電所よりもさらに都市部に近い場所にあります。

2基の原子炉は、それぞれ98.5万kWの発電能力を持ち、稼働時には台湾の原子力発電所の中で最大の規模を誇っていました。また、使用済燃料棒の貯蔵量も、第一原子力発電所と第三原子力発電所の合計に匹敵するほど多く、台湾最大級の貯蔵能力を持っていました。

過去の事故とトラブル

2012年3月には、構造物を基礎に固定するアンカーボルトのうち7本が破断するという重大な事故が発生しました。また、2号機では2016年5月に施設故障が発生し、大規模な改修工事が行われました。2018年1月に工事が完了し、同年3月に行政院原子能委員会から再稼働の認可を得て運転を再開しましたが、直後に自動停止しました。同年6月5日に再稼働し、6月17日からフル稼働に入りました。

運転終了

老朽化に伴い、1号機は2021年12月27日に、2号機は2023年3月14日にそれぞれ営業運転を終了しました。これにより、台湾第二原子力発電所は全基が運転を終え、その歴史に幕を下ろしました。

関連項目

台湾第一原子力発電所
台湾第三原子力発電所
台湾第四原子力発電所

外部リンク

台湾原発マップ
2013台灣環境輻射地圖（第二原子力発電所周辺の空間線量）
台電第二核能發電廠簡介
* 第二廠環境監測即時資料

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