合い言葉は勇気

ドラマ『合い言葉は勇気』の概要

『合い言葉は勇気』は、2000年夏に放送された日本のテレビドラマで、フジテレビの「木曜劇場」枠で毎週木曜日の22:00から22:54の時間帯に放送されました。本作は、名作脚本家の三谷幸喜が手掛け、主演には多くの映画やドラマで活躍する役所広司が抜擢されています。劇中の舞台は架空の村、山梨県上巨摩郡富増村です。物語は、村の住民と東京から来た俳優たちが織りなす、喜劇と感動に満ちたストーリーです。

あらすじ

物語は、自然豊かで桃やダルマが名物の富増村から始まります。しかし、村の平穏は、フナムシ開発による産業廃棄物処理場の建設決定によって脅かされます。村人たちは自然破壊への不安を抱き、建設の差し止めを求める裁判を起こす決意をします。

村長の犬塚守孝は、裁判のための弁護士を探すため、村で唯一東京での生活経験がある大山忠志を連れて上京します。しかし、フナムシ開発の顧問弁護士が老獪な網干頼母であることが明らかになると、村人たちの思惑通りに事が運ばないことが判明し、弁護士が見つかりません。

そんな中、過去に栄光を経験したが現在は落ちぶれている役者、暁仁太郎が登場します。忠志は彼が弁護士役を演じるテレビドラマを目撃し、暁を本物の弁護士だと信じ込みます。村長は暁に裁判の代理人を懇願し、彼は引き受けざるを得ない状況に陥ります。最初は村人を説得し裁判を諦めさせるつもりだった暁ですが、逆に彼らを勇気づけてしまいます。

翌日、裁判所では、フナムシ開発との熾烈な戦いが始まります。村人たちは法廷内外で繰り広げられる闘争を通じて結束を深め、正義を求めるために奮闘します。

キャラクター

• - 暁仁太郎：演じる役所広司は、かつての成功を忘れられない落ちぶれた役者。村人の期待に応えるために弁護士としての役割を果たそうと奮闘します。

• - 大山忠志：香取慎吾が演じる忠志は、東京の大学を卒業したものの夢を果たせないで故郷に戻ります。村人たちとの出会いを通じて、村愛を深めていきます。

• - 犬塚信乃：鈴木京香が演じる信乃は、村のマドンナで、村を愛するあまりに苦しむ姿が描かれます。彼女は暁に強く惹かれていきます。

• - 犬塚守孝：田中邦衛が演じる村長は、村人たちの心の支えとなりながらも、悩みを抱えつつフナムシ開発に立ち向かいます。

スタッフと音楽

本作の音楽は、服部隆之が担当し、放送当時は多くの視聴者に親しまれました。ドラマの主題曲にはエドワード・エルガーの「威風堂々」が流れ、印象的なオープニングを飾りました。

受賞歴

放送後、ドラマは第26回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で多くの賞を受賞し、特に香取慎吾が助演男優賞を受賞しました。また、脚本賞や劇中音楽賞も同時に受け、その評価の高さを証明しました。

まとめ

『合い言葉は勇気』は、感動的なストーリーと個性的なキャラクターが魅力の作品です。自然とともに生きる村人たちの絆と勇気が描かれ、多くの人々に愛される作品となりました。2010年にはDVD-BOXとしても発売され、当時の感動が再びよみがえりました。

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