合格!日本語ボーダーライン

『合格!日本語ボーダーライン』シリーズ：国民の日本語力を試すクイズ番組

『合格!日本語ボーダーライン』は、2005年にテレビ朝日系列で放送された、漢字の読み書きや正しい言葉遣いといった日本語に関する知識を問うクイズ番組です。視聴者参加型のユニークなシステムと、大掛かりなセットが特徴でした。

番組では、まず一般人1万人を対象とした事前テストの結果から「ボーダーライン」（正解率）を算出。タレントや有名人からなる10人の解答者グループが、このボーダーラインをクリアできるかを競いました。

クイズは、制限時間内にモニターに解答を記入する筆記形式。解答後、正解者数がボーダーラインを上回ればクリアとなり、次の問題に進みます。全5問正解で賞金50万円獲得というルールでしたが、『新常識ボーダーライン』（2006年放送）では賞金キャリーオーバー制度はありませんでした。

番組を象徴する巨大なセットは、高さ7mを超える10段のモニターが中心。ボーダーラインや正解者数、解答者の様子などが映し出され、スタジオ設営には相当な苦労があったと言われています。

司会は、第1弾・第2弾が所ジョージと今田耕司、第4弾『コレは知ってる！解説付きニュース国民ボーダーライン』（2016年放送）では羽鳥慎一と高島彩が務めました。ナレーターには杉本るみ、奥田民義らが参加しています。

2006年には、ご当地グルメや電化製品といった話題をテーマにした『知らないと恥をかく!2006年版ニッポン国民新常識ボーダーライン』が放送されました。さらに10年後、2016年には、時事ニュースに関する知識を問う『コレは知ってる！解説付きニュース国民ボーダーライン』が放送され、シリーズは幕を閉じました。この第4弾では、賞金は設けられておらず、各テーマ5問に挑戦する形式でした。

番組の制作には、朝日放送テレビ（ABCテレビ）と日本テレワークが共同で取り組みました。スタッフロールには、多数の技術スタッフ、構成作家、ディレクター、プロデューサーなどの名前が記載され、大規模な制作体制がうかがえます。

特に2016年放送の『ニュース国民ボーダーライン』のスタッフクレジットには、ナレーターの奥田民義、杉本るみ、構成の中野俊成、河合秀仁、岡伸晃、牧田安士、技術スタッフとしてTDの千葉明律、CCの中村純、VEの徳永一馬など、多数のスタッフの名前が挙げられています。美術プロデューサー、デザイン、進行、装置、電飾、メイク、CG、編集、MA、音効、TK、リサーチ、協力会社など、制作には多岐にわたる専門家たちが関与していました。

番組は、視聴者にとって身近な日本語に関する知識をクイズ形式で楽しみながら学ぶことができ、同時に、大規模な制作体制や高度な技術力が用いられた、視聴者参加型のエンターテインメント番組として成功を収めました。 国民の日本語レベルを測るというユニークな試みと、巨大なセット、そして豪華な出演者陣が記憶に残る番組でした。

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