合田一家

合田一家について

合田一家（ごうだいっか）は、山口県下関市に本部を設置する指定暴力団で、2023年末の時点で構成員は約30人とされている。

1. 来歴

合田一家の起源は、1948年頃に遡ります。この年、籠寅組の代貸であった合田幸一が、下関市を拠点として『合田組』を設立しました。昭和43年（1968年）には名称を変更し、以後は合田一家として活動を続けます。その後、何度かの指導者の交代を経ながら、対立する勢力との抗争を繰り返しつつ、じわじわと勢力を拡大していきました。

特に1987年には、李大康（後の山中大康）が五代目を襲名し、山口県内の反目勢力を統合。彼は県全域における支配を確立しました。また、福岡県北九州市にも勢力を伸ばすことに成功しました。

2. 組織の変遷

合田一家の前身とも言える籠寅組は、保良浅之助により設立されました。その後、二代目として保良寅之助が引き継ぎます。

合田組として独立した初代は合田幸一で、彼は籠寅組の代紋を受け継ぎましたが、籠寅組の名前を用いることは避けました。1970年には、合田幸一が提唱した反山口組同盟が結成され、これに初代合田一家をはじめ、関西の複数の組織が参加しました。

合田幸一の死後は、浜部一郎が二代目となり、さらには浜崎彰、川崎友治といった指導者が引き継ぎましたが、病のため次々と命を落としていきました。その後1987年に山中大康が五代目として選出され、組織の再編成を推進します。

3. 現在の体制と総長

現在、合田一家は七代目総長として末広誠が君臨しており、組織内の各ポジションも適切に埋められています。若頭には新井鐘吉、本部長には片山洋二郎が就任しています。

また、傘下組織として小桜組が存在し、七代目合田一家の二次団体として機能しています。初代から四代目までのリーダーの中には、五代目合田一家の総長を務めた山中大康や現在の七代目総長である末広誠も名を連ねています。

4. メディアと合田一家

合田一家は、1985年に放送されたフジテレビの「木曜ファミリーワイドーTHE ヤクザ」にも取り上げられ、組の実態が直接インタビューを通じて紹介されました。この番組では組織幹部へのインタビューが配信され、組員の厳しい現実も描かれ多くの視聴者に衝撃を与えました。

まとめ

合田一家は、その成立から現在に至るまで、山口県内及び福岡県北九州市において確固たる権力を誇示し続けています。歴代の総長や組の影響力は多くのエピソードに彩られ、現在の若きリーダーがどのようにこの伝統と権力を継承していくのかが注目されています。

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