吉住弘

吉住弘（よしずみ ひろし）は、1941年5月10日に生まれ、2015年1月7日に亡くなった日本の政治家です。享年73歳。東京都台東区の出身で、専修大学経済学部を卒業しました。位階は従四位。旭日中綬章を追贈されています。

政界でのキャリアは、山田久就元衆議院議員の秘書を務めたことから始まりました。その後、台東区議会議員を7期、さらに区議会議長、東京都議会議員を1期務め、地方政治家としての地盤を築きました。2003年2月には、自由民主党公認で台東区長選挙に出馬し、見事当選。区長としてのキャリアをスタートさせました。

2007年3月の区長選では、自民党の推薦を受けつつ無所属で再選を果たしました。しかし、2011年の区長選では、3選を目指す吉住氏に対し、参議院議員や経済産業副大臣を歴任した保坂三蔵氏が立候補を表明。自民党台東総支部は、票が分散するのを防ぐため予備選を実施し、保坂氏が勝利しました。この結果に対し、吉住氏は予備選の結果を認めず、自民党から離党勧告を受け、無所属で区長選に出馬。結果として3選を果たしました。この一連の出来事は、吉住氏の政治家としての強い意志を示すものとなりました。

3期目となる区長在任中の2014年12月17日、健康上の理由により、次期区長選には出馬せず、任期満了で退任する意向を表明していました。しかし、2015年1月7日、肝細胞癌のため永寿総合病院にて急逝。現職のまま生涯を終えました。没後、その功績を称えられ、従四位に叙され、旭日中綬章が贈られました。

吉住弘は、台東区の発展に尽力した政治家であり、その生涯は地元への貢献と、政治家としての強い信念に彩られていました。

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