吉忠マネキン

吉忠マネキン株式会社は、京都市中京区に拠点を置くマネキン制作の専門企業です。1950年に設立され、吉忠グループの一員として、長年にわたり業界をリードしてきました。

沿革

そのルーツは1946年、島津製作所からマネキンの製作販売権を得た吉忠株式会社のマネキン課に遡ります。1950年に吉忠マネキンとして独立して以来、常に時代のニーズに応じた製品開発とサービス提供を追求してきました。

1952年には、婦人マネキンの需要増加に対応するため、イージーオーダーを開始し、マネキンレンタルシステムを導入。1959年には、FRP（繊維強化プラスチック）によるマネキンを完成させ、1960年にはマネキン・ボディ・造形物のFRP化を全面的に推進しました。

1970年代には、内装設計・施工を開始し、陳列器具やアクリルボックスなどの販売を本格化。1973年には、ピエールカルダンとの契約により、カルダン器具を開発・発表するなど、その事業領域を拡大していきました。

1982年には、ウインドウ装飾・VP（ビジュアルプレゼンテーション）事業を本格化させ、業績を大きく伸ばしました。1983年には、博物館網走監獄資料館の企画・演出・総合展示施工を手がけるなど、マネキン制作の枠を超えた事業展開も行っています。

1992年には、世界のトップブランドメーカーである英国ルースティン・ホプキンス グループ社をM&Aにより傘下に収め、グローバルな展開を加速させました。

2009年には、マネキン・ボディ廃棄物の埋立処分量ゼロを目指す「マネキン ゼロエミッション」を宣言し、環境負荷低減への取り組みも積極的に行っています。

特徴

吉忠マネキンの特徴は、高度な技術力とデザイン力にあります。長年培ってきたノウハウを活かし、リアルな人体表現から抽象的なデザインまで、様々なニーズに対応できるマネキンを制作しています。また、素材の選定から製造プロセスまで、徹底した品質管理を行っており、耐久性にも優れています。

同社のマネキンは、百貨店や専門店などの小売店だけでなく、博物館や美術館などの展示施設でも幅広く利用されています。特に、マネキンドラマ「オー！マイキー」に使用されているマネキンは、同社の製品であり、その品質の高さが伺えます。

スローガン

「人と空間の、その先へ」を会社スローガンとして掲げ、マネキンを通じて、より豊かな空間創りに貢献することを目指しています。

メディア掲載

2012年には、テレビ東京の「日経スペシャル カンブリア宮殿」で、その技術力とビジネスモデルが紹介されました。

まとめ

吉忠マネキンは、長年の歴史と実績を持つマネキン制作のリーディングカンパニーです。高度な技術力とデザイン力、そして環境への配慮を両立させながら、常に進化を続けています。今後の更なる発展が期待される企業です。

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