吉澤和弘

吉澤和弘氏は、1955年6月21日に群馬県で生まれました。岩手大学工学部情報工学科で電気システム工学を学んだ後、1979年4月に日本電信電話公社に入社しました。1985年の民営化に伴い、日本電信電話株式会社に入社し、グループ会社の設備投資業務にも携わりましたが、主に黎明期からの移動体通信事業に深く関わってきました。

「ショルダーホン」市場投入時には、係長としてプロジェクトに参画。当時課長だった、後にNTTドコモ社長となる加藤薫氏と共に取り組みました。NTT移動通信企画（現・NTTドコモ）設立前年には準備室に配属され、1992年の設立と同時に移籍しました。資材部担当部長、経営企画部担当部長などを経て、2007年に執行役員 第二法人営業部部長、2011年に取締役、2012年に常務執行役員に就任しました。2013年にはドコモ・イノベーションベンチャーズ（現・NTTドコモ・ベンチャーズ）の代表取締役社長に就任し、ベンチャー投資を推進しました。

2014年にはNTTドコモの代表取締役副社長に就任し、2016年には相談役に退いた加藤薫氏の後任として代表取締役社長に就任しました。NTTドコモでは、親会社の日本電信電話からの社長派遣が慣例でしたが、吉澤氏は実質的なプロパーとして初めて社長に就任した人物です。2020年に代表取締役社長を退任し、取締役特命担当に就任、2021年に相談役となり、現在に至ります。

人物像としては、晴れた日にはジョギングを楽しむことを趣味としています。座右の銘は「失意泰然、得意淡然」であり、困難な時も成功した時も冷静さを保つことを大切にしているようです。NTTドコモ元社長の加藤薫氏は、吉澤氏を「実直誠実で、青年を思わせるくらい若々しい。スポーツマンでもある」と評しており、その人柄がうかがえます。また、群馬県立前橋高等学校ではサッカー部に所属し、3年生の時には、IHI取締役の大谷宏之氏、ベガシステム社長の多賀谷哲也氏が同級生でした。


職歴詳細

1979年3月 - 岩手大学工学部情報工学科卒業。
1979年4月 - 日本電信電話公社入社。
1985年4月 - 日本電信電話株式会社設立 入社。
1994年4月 - エヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社（現・株式会社NTTドコモ）資材部担当部長。
1996年12月 - エヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社（現・株式会社NTTドコモ）経営企画部担当部長。
2001年7月 - 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ（現・株式会社NTTドコモ）人材育成部担当部長。
2003年7月 - 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ（現・株式会社NTTドコモ）経営企画部担当部長。
2007年6月 - 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ（現・株式会社NTTドコモ）執行役員 第二法人営業部部長。
2011年6月 - 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ（現・株式会社NTTドコモ）取締役執行役員 人事部部長。
2012年6月 - 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ（現・株式会社NTTドコモ）取締役常務執行役員 モバイル社会研究所担当兼経営企画部部長。
2013年2月 - 株式会社ドコモ・イノベーションベンチャーズ（現・株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ）代表取締役社長。
2013年7月 - 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ（現・株式会社NTTドコモ）取締役常務執行役員 モバイル社会研究所担当兼経営企画部部長兼事業改革室室長。
2014年6月 - 株式会社NTTドコモ代表取締役副社長兼CIO兼CISO兼CPO 技術、デバイス、情報戦略担当。
2016年6月 - 株式会社NTTドコモ代表取締役社長兼CEO。
2017年6月 - 一般社団法人電気通信事業者協会副会長。
2020年12月 - 株式会社NTTドコモ取締役 特命担当。
2021年6月 - 株式会社NTTドコモ相談役（現任）。
2021年6月 - ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社社外取締役（現任）。


現在の役職

株式会社NTTドコモ相談役
ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社社外取締役

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