吉田万里子 (プロレスラー)

吉田万里子のプロレス人生

概要

吉田万里子（よしだ まりこ）は、1970年2月15日に生まれた日本の元女子プロレスラーです。彼女の本名は盛田万里子（もりた まりこ）で、旧姓は吉田です。1988年から2017年まで、さまざまな団体で活躍し、特に全日本女子プロレスやアルシオンでの活動が知られています。吉田は多くのファンに愛され、その技術と個性的なキャラクターで知られていました。

所属団体と活動

吉田のプロレスキャリアは、1988年に全日本女子プロレスに入団するところから始まります。背の高い身体を武器に、彼女はさまざまな技を駆使し、特に「マリポーサ殺法」として知られる空中技が強みでした。1992年にはメキシコに短期遠征し、ルチャリブレの技術を学び、さらなる進化を遂げます。

吉田は1992年のジャパン・グランプリ公式戦での試合で、同期の井上京子と熱戦を繰り広げ、その試合は明るさと激しさを融合させた好試合として記憶されています。しかし、同年、彼女は頸椎損傷を負い、長期欠場を余儀なくされます。その間、UWFインターナショナルの試合を観戦した経験がきっかけとなり、ファイトスタイルを空中技から関節技主体へと転換することを決意しました。

復帰後の1997年にはCMLL世界女子王座を獲得し、その後、アルシオンに移籍した際には空中技を封印し、サブミッション・レスラーとして新たな道を切り開きました。アルシオンでは初代「クイーン・オブ・アルシオン」の王者となるなど、数々の実績を挙げました。2003年にはAtoZに移籍し、同年末には退団します。

その後、吉田はフリーランスとして活動し、2005年にはアメリカの女子プロレス大会『チックファイト』で優勝を果たしました。また、自身の主催興行「息吹」を開催し、プロデューサーとしても成功を収めます。

魅力的な人物

吉田は人柄でも知られ、後輩レスラーたちから慕われ、「吉田道場」と呼ばれる環境で共に練習することも多かったようです。さらに、彼女はフジテレビアナウンサーの西山喜久恵と同郷の親友であることが、彼女の人間関係の幅を広げている要因ともなっています。

2011年に選手復帰した後も、彼女は引き続きインストラクターとして活動し、2014年からは飲食店のスタッフとしても働きました。さらに、2017年には新宿FACEでの引退興行を開催し、プロレスラーとしての29年間のキャリアに幕を閉じました。その後は、運動機能改善法フェルデンクライスメソッドの資格を取得し、広島県尾道市でプラクティショナーとして活動を続けています。

技術とスタイル

吉田の得意技には、水平投げ、雪崩式DDT、側転エルボーアタック、三角跳びプランチャ、バンザイ式のモンキー・フリップなどがありました。彼女の技は、観客からの強い支持を受ける理由ともなっていました。特に、バンザイ式モンキー・フリップは彼女の代名詞のようになり、リング上では「ヨワイショ！」という声が響き渡ることが特徴でした。

結論

吉田万里子は、女子プロレスにおける革新的なレスラーとして、多くの栄光と業績を残してきました。引退後も教育者として活躍し続ける彼女の姿勢は、多くの人々の励みとなっています。彼女の今後の活動にも、更なる期待が寄せられています。

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