吉田博之

吉田 博之（よしだ ひろゆき）

吉田博之は、1960年10月25日に神奈川県横浜市で生まれた元プロ野球選手で、主に捕手として活躍しました。彼の名前は、同姓同名の監督が社会人野球・JR九州にいるため、混同されることもありますが、全くの別人です。

経歴

吉田は横浜高校に在籍していた1977年の夏、甲子園神奈川大会において3番・遊撃手として出場し、有名なピッチャー中田良弘とともにチームを牽引しました。しかし、1978年には1年生のエース愛甲猛のストレートを捕球できるのが吉田だけであったため、キャッチャーに転向。甲子園では徳島商業との試合でホームランを放ち、チームはベスト16に進出しました。この活躍を受けて、同年のドラフトで南海ホークスから4位指名され、プロ入りを果たします。

吉田は「梨田2世」とも呼ばれるほどの甘いマスクと強肩を持っており、瞬く間に女性ファンを魅了しました。1979年に初出場を果たし、1980年には先発捕手として初安打を記録。その後も香川伸行との正捕手争いに挑む中、様々な試合で活躍しました。

1981年には、ジュニアオールスターゲームに出場。同年の日本ハム戦では初打点を記録し、阪急戦でプロ初本塁打を満塁で放ちました。1982年と1983年はやや出場機会が減少するものの、1984年以降は正捕手として活躍の場を得ます。

特に1985年には自己最多の124試合に出場し、初めて2桁ホームランも記録しました。また、1987年には右田一彦からの3本塁打という快挙を成し遂げるなど、傑出した成績を残しました。

1988年にはオールスターゲームに出場し、以降もキャッチャーとしてチームの選手会長を務めるなど、リーダー的存在でもありましたが、チームがダイエーに身売りした後は出場機会が減少しました。

1990年に阪神へのトレードで移籍し、1991年には川崎憲次郎から移籍後初本塁打を放ちました。この年が吉田の現役最後のシーズンとなり、同年10月にはスタメン出場も果たしました。1992年5月10日の広島戦を最後に、彼は現役を引退します。

成績

吉田のプロ通算成績は、その捕手としての才能や地道な努力の証です。彼は生涯で出場した試合数や打撃成績が示すように、堅実な選手としてチームに貢献してきました。1989年に球団名が変わるまでの南海ホークスで活躍し、その後も阪神タイガースでのプレーを経て、引退後も証券アナリストなど多方面で活躍しています。

記録

吉田の初出場は1979年8月14日であり、この試合では捕手として登場しました。また、初先発は1980年11月7日で、その試合でも初安打を記録しています。その他にも、初打点や初本塁打といった数々の記録が彼のキャリアを彩ります。

背番号

彼の背番号は、南海ホークス時代には35、その後阪神に移籍後は29とされていました。

歌としての活動

選手としての傍ら歌手活動も行い、『鷹の爪』という楽曲に参加し、他の選手と合唱をしたこともあります。

吉田博之は、プロ野球界において多くの記録を残し、数々の試合での活躍が評価されています。彼の情熱と努力は、後世の選手たちにとっても良い手本となるでしょう。

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