吉田桃子

吉田桃子：瑞々しい感性で紡ぐ児童文学の世界

吉田桃子さんは、1982年生まれの日本の児童文学作家です。福島県の豊かな自然の中で育ち、日本児童教育専門学校絵本童話科で専門的な知識を学びました。彼女の作品は、子供たちの日常に寄り添い、繊細な感情や成長の過程を丁寧に描き出すことで、多くの読者の心を捉えています。

デビューと受賞

2010年、第51回講談社児童文学新人賞の最終候補に選ばれ、その才能の一端を早くから示しました。2015年には、「サンシチ、しあわせのペット」で第32回福島正実記念SF童話賞の佳作を受賞。そして2016年、「長女同盟」が第2回小学館ジュニア文庫小説賞で金賞を受賞し、児童文学作家としての地位を確立しました（受賞作は刊行時に『お悩み解決！ズバッと同盟 長女VS妹、仁義なき戦い!?』と改題）。

同年には、「ラブリィ！」で第57回講談社児童文学新人賞を受賞。2018年には、同作で第51回日本児童文学者協会新人賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しています。

作品の特徴

吉田さんの作品は、子供たちのリアルな感情や悩みを丁寧に掬い上げ、共感を呼ぶ点が大きな魅力です。ユーモアを交えながら、友情や家族の絆、成長の喜びや葛藤を描き出し、読者に勇気と希望を与えます。また、作品を通して、多様な価値観や他者への理解を深めるきっかけを提供しています。

子どもの頃に読んで強く心に残った本として、八起正道さんの「ぼくのじしんえにっき」を挙げています。この作品から、困難な状況でも前向きに生きる姿勢や、身近な人々との繋がりを大切にする心を学んだことが、彼女の作品にも通底していると言えるでしょう。

主な作品リスト

お悩み解決！ズバッと同盟シリーズ（小学館ジュニア文庫）
長女VS妹、仁義なき戦い!?（2016年）
おしゃれコーデ、対決!?（2017年）
ラブリィ！（講談社、2017年）
ひとりぼっちの教室（YA!ENTERTAINMENT. YA!アンソロジー) 所収「転生☆少女」（講談社、2017年）
小説 映画 わたしに××しなさい! （遠山えま 原作、北川亜矢子 脚本、講談社、2019年）
moja (講談社、2019年)
きっと、物語はよりそう（物語は4つの顔をもつ）所収「シッポ友だち」（偕成社、2020年）
ばかみたいって言われてもいいよ（講談社、2020年）
（講談社、2020年）
（講談社、2020年）
ねじれた時間のキョーフ（24時間のキョーフ 5）所収「わたしは少女作家」（フレーベル館、2021年）
夜明けをつれてくる犬（講談社、2021年）
ミラクルノベル☆感動のどうぶつ物語 : 親愛なるキミへ。所収「今日からキミも家族の一員」（西東社、2021年）
* 推しトモ！（PHP研究所、2022年）


吉田桃子さんの作品は、これからも多くの子供たちに感動と勇気を与え続けることでしょう。今後の活躍がますます期待されます。

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