吉田涙子

吉田 涙子（よしだ るいこ）

1971年5月8日生まれ。埼玉県さいたま市（旧浦和市）出身の吉田涙子氏は、現在、文化放送の報道スポーツセンターに所属する報道記者であり、かつては同局のアナウンサーとして活躍しました。身長173cmと長身で、血液型はB型。

特徴的な名前の由来

「涙子」という珍しい名前には、家族の深い愛情と感動的なエピソードが込められています。母親が吉田氏を妊娠した際、出産が母子双方にとって危険であると医師から告げられましたが、母親は出産を決意。無事に元気な赤ちゃんが誕生し、母子ともに健康であったことに家族全員が喜びの涙を流したといいます。「涙は悲しい時だけでなく、嬉しい時にも流せるもの」という想いを込めて名付けられました。

学業と学生時代

豊島岡女子学園中学校・高等学校を経て、大妻女子大学文学部を卒業。学生時代は音楽に熱中し、バンド活動を行っていました。ローリング・ストーンズなどのカバー曲を演奏していたようです。また、アナウンサーを志したきっかけも学生時代にあり、フジテレビの番組『オレたちひょうきん族』に登場する「ひょうきんアナウンサー」に憧れたといいます。文化放送の番組『とんねるずの二酸化マンガンクラブ』の熱心なリスナーでもありました。自宅から駅までの道のりを、ウォークマンを聴きながら自身の番組に見立ててDJの練習をするなど、アナウンサーへの夢を育んでいました。

文化放送アナウンサーとしてのキャリア

文化放送に入社後、初仕事となったのは『伊東四朗のあっぱれ土曜ワイド』でした。初対面のパーソナリティ伊東四朗氏に思わず「ニン！」と挨拶してしまったという逸話は、入社当時の初々しさを物語っています。当初は先輩アナウンサーである竹内靖夫氏や、伊東四朗氏が担当する番組のアシスタントを務め、キャリアを積みました。その後は、俳優の地井武男氏や歌手の谷村新司氏といった大物芸能人が出演する番組でもアシスタントを担当するなど、多岐にわたる番組に携わりました。特にフリーアナウンサーの田中雄介氏とは、ヤングタイムの番組で10年近く共演し、仕事の枠を超えた親しい交流は現在も続いており、田中の家族とも親交があります。

報道記者への転身と現在の活動

アナウンサーとして豊富な経験を積んだ後、2014年7月からは文化放送の放送事業局 報道スポーツセンター所属の報道記者として新たな道を歩み始めました。現在は報道の現場で、取材やリポート活動などを行っています。アナウンサー時代に培った表現力やコミュニケーション能力を活かし、事実を正確に伝える役割を担っています。

多彩な魅力とエピソード

吉田氏は多才な人物としても知られています。趣味のイラストは、プロ級の腕前と評されるほど。また、インド文化や落語にも深い造詣があり、特に落語に関しては、文化放送の落語ポータルサイトのCMナレーションを担当するなど、知識を活かす場面もあります。

その高身長は度々話題となり、学生時代には後ろ姿を外国人男性に間違えられたり、入社当初は「ガリバー涙子」というニックネームで呼ばれたこともあったそうです。

アナウンサー時代には、後輩アナウンサーの退職に伴い、担当番組を引き継いだり、本来担当する予定だった番組を受け持つといったケースもありましたが、自身がメインパーソナリティを務める長寿番組も担当しました。2007年版の文化放送カレンダーでは、アナウンサーの中でも特に高い評価を得、翌2008年版ではカレンダーのプロデューサーも務めるなど、企画力も発揮しています。

個性的なエピソードも多く、同姓同名の写真家、吉田ルイ子氏について番組で話したり、自身の身体的特徴として、握力が非常に強く、ボールペンの軸を折ったり、ガラスのコップを割ってしまった経験があることも明かしています。

過去の主な担当番組

『伊東四朗のあっぱれ土曜ワイド』
『FRIDAY SUPER COUNTDOWN 50』
『純喫茶・谷村新司』
『キユーピー・メロディホリデー』（16年間担当）
『伊東四朗・吉田照美 親父熱愛』
『くにまるジャパン』（水曜日パートナー）

現在、報道記者として活躍する吉田涙子氏は、アナウンサー時代の経験と多角的な視点を活かし、文化放送の報道を支えています。そのユニークな名前の由来や多彩な才能、そして親しみやすい人柄は、多くのリスナーや関係者から愛されています。

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