吉田靖直

吉田靖直

吉田靖直（よしだ やすなお、1987年4月9日 - ）は、ロックバンド「トリプルファイヤー」のボーカリストであり、バンドの楽曲の全ての作詞を担当しています。香川県三豊市の出身で、幼少期を過ごした地元には、彼の実家である「浪打八幡宮」という神社があります。10歳以上年の離れた二人の姉を持つ末っ子長男として育ちました。

香川県立丸亀高等学校を卒業後、早稲田大学に進学。大学在学中の2006年に「トリプルファイヤー」を結成しました。結成当初は3人編成で、現在のメンバーである鳥居氏が加入する以前はボーカルとギターを兼任していました。2011年に早稲田大学第一文学部を卒業しています。

バンド活動だけでなく、そのユニークなキャラクターを活かし、様々な分野で活躍しています。テレビ番組『タモリ倶楽部』（テレビ朝日系）には複数回出演しており、特に2017年の初出演時にはタモリ、ライムスター宇多丸と共に「へら絞り」に挑戦。その個性的な姿がタモリから「絶対お笑いやった方がいい」と絶賛され、注目を集めました。同年10月には3回目の出演にして、彼一人にフィーチャーした特集が組まれ、バンドメンバー全員と共に、吉田氏がどのようなアルバイトも長続きしないという悩みをタモリやクリス・ペプラーと共に話し合う企画が放送されるなど、バラエティ番組でも存在感を示しました。

大喜利イベント『ダイナマイト関西』などにも参加するほか、共感詩イベント『共感百景』では最優秀共感詩賞や優秀共感詩賞を受賞するなど、言葉の感性も高く評価されています。

俳優としてのキャリアもあり、日本テレビ系のドラマ『卒業バカメンタリー』や舞台『明日のアー』などに出演しています。また、2022年には日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ『泳げ!ニシキゴイ』で初めて脚本を手がけるなど、活動の幅を広げています。

文筆活動も積極的に行っており、これまでに『持ってこなかった男』（双葉社）、『ここに来るまで忘れてた。』（交通新聞社）、『今日は寝るのが一番よかった』（大和書房）といった著書を出版しています。これらは、雑誌やウェブでの連載コラムやエッセイをまとめたものや、書き下ろし作品です。様々な雑誌やウェブメディアでコラムを連載しており、独特の視点と筆致で支持を集めています。

音楽活動以外にも、他アーティストとのコラボレーションも多数行っており、特に西中島きなことの共作は多くの作品を発表しています。また、アイドルユニット「おとといフライデー」の命名や、やるっきゃガールズへの作詞提供なども手がけています。

吉田靖直は、トリプルファイヤーの唯一無二のボーカルとして、そしてバンドという枠に収まらない多岐にわたる表現活動を通して、多くの人々を惹きつける存在です。

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