同和生命保険

同和生命保険株式会社とは

同和生命保険は、1996年から2001年まで存在した日本の生命保険会社です。損害保険大手の同和火災海上保険（現：あいおい[[ニッセイ同和損害保険]]）を親会社として、規制緩和による生損保相互乗り入れを背景に設立されました。

設立と事業展開

1996年8月8日に創立された同和生命は、当初、本社機能を聖路加タワーに構えていましたが、後に東京都中央区新川の新川K・Tビルに移転しました。この新川K・Tビルは、2001年3月の会社清算まで使用され、その後1年間は日本生命の移転契約事務センターとして利用されました。

同和生命の契約管理システムは「KLIP（クリップ）」と呼ばれていました。KLIPは、生保子会社の設立準備を進めていた損保会社共同のプロジェクト名「共同生保プロジェクト（Kyodou Life Insurance Project）」に由来します。KLIPでは、東京海上と富士通が共同でパッケージ化した生保システムが採用され、これが後にKLIPシステムとして知られるようになりました。

このシステムは、東京海上が平和生命保険の基幹システムをベースに富士通と共同開発したものでした。パッケージ化されたシステムを基に事務設計が行われたため、KLIPに参加した損保系生保子会社7社（同和生命、共栄火災しんらい生命、興亜火災まごころ生命、大東京しあわせ生命、千代田火災エビス生命、日動生命、富士生命）と、パッケージ提供元の東京海上あんしん生命は、事務面およびシステム面で密接な関係を築きました。

清算と契約移管

同和生命の業績は単年度で黒字化目前と順調に推移していましたが、親会社の同和火災が日本[[生命保険]]との業務提携により日本生命グループ入りし、ニッセイ損害保険との合併が決定されたことに伴い、同和生命も清算されることになりました。経営破綻ではありません。

2001年3月末に同和生命は清算され、保有していた生命保険契約は2001年4月以降、すべて日本生命に移管されました。移管後の契約手続きは、日本生命に設けられた専用部署（移転契約事務センター）で、専用フリーダイヤルや郵送を通じて行われています。他の日本生命の契約とは異なり、インターネットでの手続きは対象外です。

現在の状況

同和生命の清算後、上記の説明に登場する生命保険会社は、再編により以下の通り変遷しています。

東京海上日動あんしん生命：東京海上あんしん生命と日動生命が合併
SOMPOひまわり生命：日本興亜生命が社名変更（興亜火災まごころ生命と日本火災パートナー生命が合併）
三井住友海上あいおい生命：あいおい生命が社名変更（大東京しあわせ生命と千代田火災エビス生命が合併）
フコクしんらい生命：共栄火災しんらい生命が社名変更
* FWD富士生命：富士生命が社名変更

関連情報

旧同和生命の契約者向けの情報は、日本生命のホームページで確認できます。

旧同和生命ご契約者様へ（日本生命ホームページ）

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