名古屋出入国在留管理局

名古屋出入国在留管理局：概要と歴史

名古屋出入国在留管理局は、愛知県名古屋市港区に所在する法務省出入国在留管理庁の地方支分部局です。愛知県をはじめとする7県を管轄区域とし、外国人の出入国管理、在留資格の認定、難民認定手続きなど、多岐にわたる行政業務を担っています。これらの業務は、出入国管理及び難民認定法に基づき行われています。

庁舎移転と施設拡充

かつては名古屋市中区の名古屋法務合同庁舎に局舎を構えていましたが、業務量の増加に伴い手狭になったことから、2004年8月には中区錦2丁目のビルに丸の内分室を開設し、一部業務を移転しました。その後、増加する退去強制者数の増加と収容施設の慢性的な不足を解消するため、新たな庁舎の建設・移転が決定されました。

新たな庁舎建設地として選ばれたのは、名古屋競馬場前駅（現在の港北駅）近くの、愛知県競馬組合が駐車場として使用していた土地です。この土地を購入し、職員宿舎とともに新庁舎が整備されました。2008年4月28日、新庁舎が完成し業務が開始されました。新庁舎の完成により、収容定員は従来の120人から400人に大幅に増加しました。

組織構成と管轄範囲

名古屋出入国在留管理局は、局長、次長、審査監理官、警備監理官をはじめ、多数の職員によって構成されています。内部組織は、大きく総務部門、会計部門、審査部門、警備部門などに分かれています。審査部門では、就労ビザ、留学ビザなど、さまざまな在留資格に関する審査が行われています。警備部門は、施設の警備や出入国管理の円滑な運用を担っています。

管轄範囲は、愛知県に加え、周辺の複数の県に及びます。局舎の他、管内各地に出張所や支局が設置され、広範囲にわたる業務を効率的に行う体制が整えられています。具体的には、富山、金沢、福井、岐阜、静岡、浜松、豊橋港、四日市港などに支局・出張所が設置されています。また、中部国際空港の開港に伴い、中部国際空港支局が設置されています。これは、名古屋空港出張所の移転と格上げによるものです。

業務内容の詳細

名古屋出入国在留管理局は、以下の業務を主な業務としています。

入国審査: 外国人の入国審査を行い、日本の入国資格を有しているかどうかを判断します。
在留資格審査: 外国人の在留資格を審査し、適切な在留資格を付与します。
難民認定: 難民申請者の審査を行い、難民としての認定を行います。
違反事件の取り扱い: 在留資格違反者に対する調査、取り締まり、送還などの手続きを行います。
* 在留管理: 外国人の在留状況の把握、管理を行います。


これらの業務を通して、日本の出入国管理体制を支える重要な役割を担っています。

アクセス

最寄り駅は、あおなみ線の港北駅です。

最後に

名古屋出入国在留管理局は、多様な業務を担い、日本の出入国管理に貢献しています。今後も、その役割はますます重要性を増していくでしょう。

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