名古屋南貨物駅

名古屋南貨物駅の概要

名古屋南貨物駅（なごやみなみかもつえき）は、愛知県東海市元浜町に位置している名古屋臨海鉄道南港線の貨物専用駅です。この駅は1968年に開業し、その後数十年にわたって多様な貨物の取り扱いを拡大してきました。

歴史的背景

名古屋南貨物駅の歴史は1968年9月1日、南港駅としての開業から始まりました。当初は富士製鉄専用線が設置され、同年9月24日からは日清製粉や日本配合飼料、大洋飼料、三井物産などの貨物取扱いが開始されました。その後も様々な企業との取引が増え、1971年には富士製鉄石灰石線が増設されるなど、順調な発展を遂げていきました。

1983年には名古屋南港駅に改称され、コンテナ貨物の取り扱いを開始しました。これにより貨物の運搬効率が向上し、さらに1985年にはコンテナ積卸設備の拡張が行われました。2001年には産業廃棄物の運搬業が許可され、さまざまな貨物に対応できる体制が整いました。

その後、名古屋南貨物駅は2010年に液化酸化エチレンのISOコンテナ取扱いを開始し、最先端の物流に対応できるよう進化を続けていますが、2015年より名古屋南貨物駅と知多駅間の営業が休止されました。

駅構造

この駅は、2本の線路に挟まれた形でコンテナヤードがあります。かつては日本石油輸送の専用線が敷かれていましたが、その後、コンテナヤードとして生まれ変わりました。構内には信号機が設置されており、貨物の円滑な運行が行われています。また、駅の北側では専用線が分岐し、日本製鉄名古屋製鉄所へ接続されています。この専用線は主にコンテナや石灰石の搬入に使用されています。

取扱貨物

名古屋南貨物駅では、JR規格の12ft、20ft、30ftの大型コンテナや、ISO規格の海上コンテナを取り扱っています。特に日本製鉄専用線発着の専用貨物も扱っており、様々な物流ニーズに応えています。

駅周辺

駅の西側には太田川が流れ、東側には西知多産業道路が平行しています。この道路を南に進むと元浜公園や下水処理場、スポーツ広場が見えてきます。また、周辺には警察署や市民体育館もあり、地域の重要な交通拠点となっています。

隣の駅

名古屋臨海鉄道南港線では、東港駅と知多駅が名古屋南貨物駅の隣接駅として運行されています。知多駅は現在営業が休止中です。

名古屋南貨物駅はその効率的な貨物輸送を支える重要な施設であり、地域経済において大きな役割を果たしています。今後の発展に期待が寄せられるところです。

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