名古屋大学大学院情報学研究科附属組込みシステム研究センター

名古屋大学大学院情報学研究科附属組込みシステム研究センター（NCES、エヌセス）は、組み込みシステム分野における技術革新と人材育成を目的とした、産学連携の研究・教育拠点です。センター長は高田広章教授が務めています。

活動領域

NCESは、組み込みシステムに関する以下の活動に焦点を当て、産学連携の枠組みで取り組んでいます。

大学の技術シーズの実用化研究: 大学が持つ先進的な技術シーズを基に、実用化を指向した研究開発（第二種基礎研究）を推進しています。これにより、基礎研究の成果を社会実装へと繋げることを目指しています。
プロトタイプソフトウェア開発: 研究開発で得られた知見を基に、実際の組み込みシステムで動作するプロトタイプソフトウェアの開発を行っています。これにより、技術の有効性を検証し、実用化に向けた課題の早期発見と解決に貢献しています。
組み込みシステム技術者の教育・人材育成: 組み込みシステム分野の高度な知識とスキルを持つ技術者の育成に力を入れています。実践的な教育プログラムを通じて、産業界が求める即戦力となる人材を輩出しています。

受賞歴

NCESは、これまでの研究活動において、数々の賞を受賞しています。

第45回ITS研究会 優秀論文賞: 「ストリーム処理を用いた車々間通信データのフィルタリング方式」に関する研究成果が評価されました。
TOPPERS of the YEAR 2013: 「TOPPERS/ATK2 Release1.0の公開」が、組み込みシステム開発における貢献を認められました。
ET AWARD 2013 オートモティブ／交通システム部門 優秀賞: 「TOPPERS/ATK2（Automotive Kernel Version2シリーズ）」が、自動車分野における貢献を評価されました。
TOPPERS of the YEAR 2014: 「AUTOSARベースの通信スタックとRTEジェネレータの公開」が、自動車システム開発の効率化に寄与したと評価されました。
ET AWARD 2014 審査員特別賞: 「CANの集中型セキュリティ監視システム」が、セキュリティ技術の進展に貢献したと評価されました。

NCESシンポジウム

NCESは、2008年より隔年で、研究・教育活動の成果を報告するNCESシンポジウムを開催しています。シンポジウムでは、最新の研究成果や技術動向に関する情報共有が行われ、産学連携の更なる促進が図られています。

まとめ

名古屋大学大学院情報学研究科附属組込みシステム研究センター（NCES）は、組み込みシステム分野における研究開発、人材育成、技術の実用化において、重要な役割を担っています。産学連携を軸とした活動を通じて、社会の発展に貢献していくことが期待されます。

参考資料

* 名古屋大学組込みシステム研究センターのご紹介 (PDF)

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