名古屋工学院専門学校

名古屋工学院専門学校（なごやこうがくいんせんもんがっこう）

愛知県名古屋市熱田区に校舎を構える私立の専修学校であり、学校法人電波学園によって運営されています。同法人が擁する大学、短期大学、他の専門学校、高等学校などから成る電波学園グループにおいて、その基盤となる学校です。

概要と理念

1952年（昭和27年）の創立以来、70年を超える長い歴史を持つ本校は、電波学園の建学の精神である「社会から喜ばれる知識と技術をもち、歓迎される人柄を兼ね備えた人材を育成し、英知と勤勉な国民性を高め、科学技術、文化の発展に貢献する」という理念を教育活動の根幹に据えています。この精神に基づき、専門技術と人間性を兼ね備えた人材の育成を目指し、長年にわたり日本の産業界に多くの卒業生を送り出してきました。現在では、コンピュータ・IT、ゲーム・CG、映像・音響、電気、情報通信、機械・ロボット・CADという幅広い6つの専門分野にわたり、合計22の多彩な学科を設置しており、愛知県知事の認可を受けた総合専門学校として、多岐にわたる専門技術教育を提供しています。近年は「ありがとう、と言われること。」を新たなスローガンに掲げ、学生一人ひとりの満足度向上を目指した学校づくりを推進しています。

教育課程と学科

2023年度現在、本校には専門課程（第1専修）と高等課程（第2専修）が設置されています。

専門課程では、前述した6分野22学科において、各分野の高度な知識と実践的な技術を習得するための専門教育が行われています。多くの学科が文部科学大臣告示による「職業実践専門課程」として認定されており、教育内容が社会のニーズや企業の実務と密接に連携していることが保証されています。近年の技術革新に対応するため、情報セキュリティ、高度情報、AIシステム、IoT技術といった先端分野の新学科も積極的に設置されており、常に最新の技術動向を踏まえた教育を提供しています。また、特定の分野をより深く探求するための研究科も設けられています。

高等課程には、普通科（普通コース、総合情報コース）と電気科（電気コース、電子機械コース）が設置されており、専門分野への導入的な学習や、基礎学力の定着を図る教育が行われています。

沿革

本校は、1952年に「名古屋無線電信学校」として産声を上げました。翌1953年には「名古屋高等無線電信学校」と改称。1959年に学校法人電波学園が設立され、その中核を担う学校となります。1969年に「名古屋電気通信工学院」に名称を変更した後、1976年には学校教育法の改正に基づき、専修学校としての認可を受けました。そして、1991年に現在の校名である「名古屋工学院専門学校」に改称され、総合技術専門学校としての歩みを進めます。2014年以降、複数の学科が職業実践専門課程として認定されるなど、教育の質の向上が図られてきました。近年の技術トレンドを反映し、情報セキュリティ学科（2016年）、高度情報学科（2017年）、AIシステム科（2019年）、IoT技術学科（2020年）などの新学科が次々と設置され、2021年には研究科群の設置や校舎のリニューアルも行われました。そして、2022年には創立70周年という記念すべき節目を迎えました。

キャンパスライフ

年間を通じて、学生生活を豊かにする様々なイベントが開催されます。4月の入学式に始まり、合同企業説明会や教育懇談会、リフレッシュデーなどが企画されます。秋には学園祭や体育祭（近年はe-sports大会も実施）で賑わい、冬には卒業試験や進級試験、そして卒業研究発表会・作品制作展など、学習の成果を披露する機会が設けられています。また、スキー・スノーボードツアーや様々な業界研究セミナーなど、課外活動や将来を考える上でのサポート体制も充実しています。

アクセス

名古屋市の中心部に近い熱田区に位置しており、公共交通機関でのアクセスが非常に便利です。
名古屋市営地下鉄名城線「熱田神宮伝馬町駅」からは徒歩約1分。
名鉄名古屋本線・常滑線「神宮前駅」からは徒歩約7分。
JR東海道本線「熱田駅」からは徒歩約12分、またはスクールバスで約5分。
名古屋市営バス「熱田伝馬町」バス停からもすぐの場所にあります。

名古屋工学院専門学校は、長年の教育実績と時代の変化に対応する教育内容により、技術分野で活躍する多くの専門人材を育成し続けています。

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