名古屋市立日比野中学校

名古屋市立日比野中学校

はじめに

名古屋市立日比野中学校は、愛知県名古屋市熱田区に所在する公立の中学校です。学校施設は二つの敷地に分かれており、本校舎は大宝四丁目に、そして南校舎は一番三丁目にそれぞれ独立した校舎を構えています。

校名の由来

校名である「日比野」は、この地域にかつて存在した「比々野」という古い地名が時代とともに変化したことに由来すると伝えられています。

沿革

日比野中学校は、第二次世界大戦後の新しい教育制度の下、1947年（昭和22年）4月14日に設立され、その歴史をスタートさせました。開校当初は、名古屋市立野立小学校、船方小学校、千年小学校の各学区から集まる生徒たちの学び舎として機能しました。校地としては、残念ながら戦災によって焼失してしまった名古屋市西町国民学校の跡地が活用されました。

その後、地域の人口動態や学校配置計画に合わせて、学区の見直しが行われました。1961年（昭和36年）には、通学区域が野立小学校と船方小学校の二つの学区へと変更されました。さらに、1964年（昭和39年）9月には、新たに開校した名古屋市立大宝小学校の学区が日比野中学校の通学区域に組み入れられることとなりました。

生徒数が年々増加し、既存の施設だけでは生徒を受け入れきれなくなったため、これに対応する形で新たな校舎が建設されました。1981年（昭和56年）4月、名古屋市交通局の西町工場跡地を利用して、南校舎が新設され、本校舎と合わせた二校舎体制となりました。近年では、より快適な学習環境を提供するための施設改修も進められており、2022年度（令和4年度）には南校舎の体育館にエアコンが設置される予定です。

通学区域

現在、名古屋市立日比野中学校への通学が認められている区域は、以下の名古屋市立小学校の学区と定められています。

名古屋市立船方小学校 学区
名古屋市立野立小学校 学区
名古屋市立大宝小学校 学区

これらの学区に居住する多くの生徒が、日比野中学校に通学しています。

教育活動と部活動

日比野中学校では、基礎学力の定着に加え、生徒たちの健やかな成長を促す様々な教育活動が展開されています。中でも、放課後に行われる部活動は活発で、多くの生徒が所属し、技術向上や仲間との協調性を培っています。主な部活動としては、以下が挙げられます。

運動部

野球部
サッカー部
卓球部
バレーボール部
ソフトテニス部
バスケットボール部
ソフトボール部（女子）

文化部

吹奏楽部
美術部

これらの部活動を通して、生徒たちは心身を鍛え、豊かな中学校生活を送っています。

施設とアクセス

本校舎と南校舎はそれぞれ別の場所に位置しており、最寄り駅からのアクセスも異なります。

本校舎
所在地：名古屋市熱田区大宝四丁目
アクセス：名古屋市営地下鉄名港線の日比野駅で下車し、5番出口から南へ徒歩およそ5分の距離です。
南校舎
所在地：名古屋市熱田区一番三丁目
アクセス：名古屋市営地下鉄名港線の六番町駅で下車し、1番出口から東へ徒歩およそ7分の距離です。

著名な出身者

日比野中学校は、スポーツ界を中心に多くの著名な人材を輩出しています。プロサッカー選手として活躍した菅原渉氏、盛田剛平氏、加藤正明氏、城彰二氏をはじめ、プロ卓球選手の石垣優香氏、大相撲力士の玉飛鳥大輔氏、そしてソフトボール選手の後藤希友氏など、多岐にわたる分野で活躍する卒業生がいます。

まとめ

名古屋市立日比野中学校は、戦後の復興期に設立されて以来、熱田区における地域教育の拠点として長い歴史を刻んできました。時代の変化や地域の発展に応じた学区の再編、施設の拡充などを経て、今日に至っています。活発な部活動や、各界で功績を残す卒業生の存在も、本校の大きな特徴と言えるでしょう。

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