名古屋臨海鉄道東築線

東築線について

東築線（とうちくせん）は、愛知県名古屋市の南区にある東港駅から港区の名電築港駅までを結ぶ名古屋臨海鉄道の鉄道路線です。全長は1.3kmであり、貨物輸送を主な目的とした路線となっています。現在は、名古屋鉄道向け車両や日本国外向けの輸出用車両を運ぶ列車が運行されています。この路線は、名電築港駅付近で名鉄築港線と交差しているため、沿線地域の物流にとって重要な役割を果たしています。

路線の基本情報

• - 管轄: 名古屋臨海鉄道（第一種鉄道事業者）
• - 路線距離: 東港駅から名電築港駅までの距離は1.3kmです。
• - 駅数: 2つの駅、すなわち東港駅と名電築港駅が存在します。
• - 複線区間: この路線は単線で構成されており、すべての区間が単線で運行されています。
• - 電化区間: 電化はされておらず、全線が非電化です。
• - 閉塞方式: スタフ閉塞式が採用されています。

歴史的背景

東築線は、愛知県営の専用鉄道がもととなって誕生しました。当初は名古屋鉄道によって運用され、名鉄築港線の構外側線として機能していました。しかし、その後名古屋臨海鉄道が設立されることにより、この路線は名古屋臨海鉄道に移管されることとなります。

1965年8月20日には、東港駅開業に伴い、既存の側線を利用して昭和町から名電築港間に仮連絡線が設けられました。この仮連絡線は、名鉄大江駅と東港駅を結ぶ大江線が開業するまでの暫定的な措置でした。しかし、大江線の計画は都市計画道路との立体交差建設などの問題が生じたため、進展が見られず最終的に計画は中止されることになりました。

1966年6月には、仮連絡線の運行が東港駅から名電築港駅間に切り替えられ、1982年4月26日にはこの仮連絡線が正式に名古屋臨海鉄道の東築線として開業しました。

終わりに

東築線は、名古屋市内での特定の貨物輸送を担う重要な鉄道路線です。その歴史や運用は、地域経済に深く関連しており、今後の物流の発展にも寄与すると期待されています。

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