名古屋運輸区

名古屋運輸区の概要

名古屋運輸区（なごやうんゆく）は、愛知県名古屋市中村区に位置し、東海旅客鉄道（JR東海）の直轄にある乗務員区所です。この区所には、運転士や車掌が所属しており、鉄道運行の重要な役割を担っています。

車掌の乗務範囲

名古屋運輸区に所属する車掌は、主に以下の主要路線を担当しています：

• - 東海道本線（浜松〜米原間）
• - 関西本線（名古屋〜亀山間）
• - 武豊線（大府〜武豊間）

さらに、特急列車の乗務も行っていますが、以下の特急については特定の条件があります。

• - 特急ひだ（岐阜〜米原）: 高山本線内の乗務を行わず、従って「大阪ひだ」に関しても継続して乗務しています。
• - 特急南紀（名古屋〜多気）: 通常の普通列車では名古屋〜亀山間の乗務が限定されますが、特急列車に関しては伊勢鉄道や紀勢線内でも乗務します。以前、新宮〜紀伊勝浦間は続けて乗務していましたが、越境乗務の廃止に伴い、現在ではJR西日本や他の運輸区との役割分担が行われています。
• - 特急しらさぎ（名古屋〜米原）
• - サンライズ瀬戸およびサンライズ出雲: これらの定期寝台特急も、JR東海の車掌が米原駅から浜松駅間の乗務を引き受けています。この変更は2015年3月14日から実施され、分割民営化後における初の取り組みとなりました。

歴史の沿革

名古屋運輸区の歴史は1969年（昭和44年）に始まります。この年の12月1日に名古屋機関区が名古屋第一機関区と名古屋第二機関区に分割されました。その後、1986年（昭和61年）には名古屋第一機関区の乗務員部門が名古屋第二機関区に統合され、その結果、1987年（昭和62年）の3月1日に名古屋運転区へと再名称されました。

さらに、同年4月1日には国鉄の分割民営化が行われ、名古屋運転区が東海旅客鉄道（JR東海）の管轄下に移ります。そして2002年3月23日には、名古屋運転区と名古屋車掌区が統合され、新たに名古屋運輸区が設立されるに至りました。このように、名古屋運輸区は地域の鉄道運行の中心的な役割を果たし続けています。名古屋市にとって重要な交通インフラの一つとして、今後も多くの利用者に貢献することが期待されています。

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