名塚町 (名古屋市)

名古屋市西区名塚町の詳細解説

名塚町（なづかちょう）は、愛知県名古屋市西区の中央部に位置する地域です。現行の行政地名としては、名塚町1丁目から5丁目までが存在し、庄内川の河川敷には旧村の字（あざ）が8つ残っています。この記事では、現在の名塚町と、かつて存在した西春日井郡名塚村について詳しく解説します。

地理

名塚町は、西区の中央部に位置し、庄内川と庄内用水（惣兵衛川）が流れる場所にあります。この地域は、かつて庄内川の対岸に位置していましたが、堤防工事によって現在地に移転した歴史を持ちます。

字一覧

名塚町には、かつての西春日井郡名塚村時代の字が残っています。以下は、『なごやの町名』に掲載されている字名の一覧です。太字は現在の西区名塚町に現存する字です。

大金（おおがね）
江股キ（えまたき）
子流（こながれ）
茨島（いばらしま）
笠取（かさとり）- 現町域から離れてミユキモールの西に現存
東荒子（ひがしあらこ）
籠島（かごしま）
西荒子（にしあらこ）
鳥水塚（とりみづか）
違ヶ瀬（ちがいがぜ）
島江（しまえ）
才藤（さいと）
下黒部（しもくろべ）
上黒部（かみくろべ）
井尾多レ（いびたれ）
助ヶ上（すけんじょう）
薬師前（やくしまえ）
薬師西（やくしにし）
郷（ごう）
北浦（きたうら）- 庄内公園とそこから西の堤防に現存
東坪堀田（ひがしつぼほりた）- 庄内川堤防に現存
西坪堀田（にしつぼほりた）- 庄内川堤防に現存
薬師浦（やくしうら）
土手（どて）- 庄内川河川敷の庄内公園と庄内川に現存
墓南（はかいなみ）- 庄内川河川敷の庄内公園と庄内川に現存
柳原（やなぎはら）- 庄内川河川敷の庄内公園と庄内川に現存
定井下（じょういした）- 庄内川河川敷の庄内公園と庄内川に現存
村前（むらまえ）


これらの字名は、かつての村の姿を今に伝える貴重な情報です。

歴史

名塚町は、かつて現在の庄内緑地付近（現在地から見て対岸）に位置していました。しかし、1614年（慶長19年）に堤防工事のために河川内となり、遊水池として利用されることになったため、堀越村や新福寺村とともに現在地に移転しました。この際、苗束（なづか）という地名が由来となったとされています。

沿革

1614年（慶長19年）：村が現在地に移転し、新福寺村から新（真）福寺も移転。
1880年（明治13年）：春日井郡の分割により、西春日井郡名塚村となる。
1889年（明治22年）：合併により西春日井郡庄内村大字名塚となる。
1926年（大正15年）：庄内町大字名塚となる。
1937年（昭和12年）：庄内町が名古屋市に編入され、名古屋市西区名塚町となる。
1939年（昭和14年）：一部が鳥見町、大金町、笠取町となる。
1949年（昭和24年）：一部が西区庄内通となる。

世帯数と人口

2019年（平成31年）2月1日現在の世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数: データなし
人口: データなし

学区

名塚町に在住の方が市立小・中学校に通う場合、以下の学校が指定されています。また、公立高等学校の学区も定められています。

小学校: データなし
中学校: データなし
公立高等学校: データなし

交通

バス

名古屋市営バスが名塚停留所に停車します。

名駅13系統（名古屋駅行）

施設

名塚町には、以下の施設があります。

庄内公園
天台宗新福寺
国風第2幼稚園
曹洞宗宋円寺
白山神社

史跡

名塚町には、以下の史跡があります。

庚申塚：稲生の戦いの戦死者を弔うために建てられた塚。
稲生原古戦場跡
名塚砦：佐久間盛重が稲生の戦いで守った砦。白山神社付近にあったとされるが、詳細は不明。

その他

日本郵便

郵便番号は451-0081で、名古屋西郵便局が管轄しています。

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会　『角川日本地名大辞典 23 愛知県』、角川書店、1989年。

関連項目

名古屋市の地名
名塚町

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