名岐ダービー

名岐ダービー：木曽川を挟む両雄の激突

名岐ダービーは、Jリーグに所属する名古屋グランパスとFC岐阜の間で行われるダービーマッチの呼称です。両クラブは、それぞれ愛知県と岐阜県を本拠地とし、地理的に近いこともあり、古くからライバル関係にありました。

ダービーの起源と変遷

名岐ダービーの起源は、2008年にFC岐阜がJ2に昇格したことに遡ります。プレシーズンマッチで両チームが対戦した際、一部のファン・サポーターが、隣県クラブ同士の対戦をダービーマッチとして捉え、盛り上がりを見せたのが始まりです。

しかし、公式戦での対戦は天皇杯に限られており、クラブやマスコミが公式にダービーとして扱ったことはありませんでした。そのため、「濃尾ダービー」「東海ダービー」「木曽川ダービー」など、さまざまな呼称が存在しましたが、多くのファン・サポーターは単なる「対戦」として捉えていました。

転機が訪れたのは2016年。名古屋グランパスがJ2に降格し、FC岐阜がJ2に残留したことで、2017年にJリーグ公式戦でのダービーマッチが初めて実現することになったのです。クラブ側は、この歴史的な対戦を「名岐ダービー～木曽川の合戦～」と名付け、専用のロゴも作成するなど、大々的に盛り上げました。

記憶に残る一戦

Jリーグ・天皇杯を通じて公式戦初開催となった、岐阜メモリアルセンター長良川競技場での名岐ダービー第2戦（J2第35節）は、前売りの段階でチケットが完売。当日の観客動員数もクラブ史上最高を記録するなど、大きな注目を集めました。

現在までの戦績

過去の公式戦での対戦成績は以下の通りです。

名古屋グランパス：3勝1分
FC岐阜：3敗1分

両チームは、互いに譲らず、激しい戦いを繰り広げています。

名岐ダービーの今後

J1とJ2に分かれていた時期もありましたが、再び同じ舞台で戦うことになった両チーム。今後の名岐ダービーが、更なる盛り上がりを見せることは間違いないでしょう。両チームのサポーターはもちろん、多くのサッカーファンが注目しています。

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