名所

名所とは

名所（めいしょ、などころ）とは、一般的に美しい風景、歴史的な史跡、その土地特有の自然や季節の風物、特産品などが有名で、多くの人に知られている場所を指す言葉です。本来は肯定的な意味で使われますが、「自殺の名所」や「渋滞の名所」、「遭難の名所」のように、特定の良くない出来事が繰り返し起こる場所を指すこともあります。

名所の成立

近世になると、各地に関所が設けられ人々の自由な移動が制限される一方で、街道が整備され、旅行が一般化しました。その中で、京都や伊勢などの有名な場所や、各地の風景を紹介した「名所記」や「名所図会」、街道絵図などの出版物が広く流通し、各地の名所が人々の間で知られるようになりました。

名所と現実

「名所に見所なし」という言葉があるように、名所と呼ばれる場所が必ずしも期待に応えるとは限りません。この言葉は、名前ばかりが先行して、実際の価値が伴わないことを表す例えとして使われます。また、「名物に旨いものなし」という類似の言葉もあります。

がっかり名所

近年では「がっかり名所」という言葉も使われるようになりました。これは、かつては名所として価値があったものの、時代とともにその価値観が変化したり（例：宗教観の変化）、周辺環境の変化（例：景観を損ねる建物の建設）などによって、現在の状況では観光地としての魅力を失ってしまった場所を指します。

関連情報

名所に関連する情報として、以下のようなものがあります。

穴場：あまり知られていないが、魅力的な場所。
観光地：観光客が多く訪れる場所。
マスツーリズム：大勢の観光客が特定の場所に集中する現象。
日本の観光地一覧：日本各地の観光地をまとめたリスト。
日本の梅の名所：梅の花が美しい場所のリスト。
日本さくら名所100選：桜の名所として選ばれた100ヶ所。
飛騨・美濃さくら三十三選：飛騨・美濃地方の桜の名所。
日本紅葉の名所100選：紅葉が美しい場所として選ばれた100ヶ所。
* 飛騨・美濃紅葉三十三選：飛騨・美濃地方の紅葉の名所。

もう一度検索