名探偵エヴァンゲリオン

名探偵エヴァンゲリオン

『名探偵エヴァンゲリオン』は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を原作として、ブロッコリーが制作した推理アドベンチャーゲームです。この作品は2007年1月18日にPlayStation 2用としてリリースされ、通常版、特装版、プレミアムBOXの3つのバージョンが登場しました。最初の発売日は2006年11月22日と予定されていましたが、数度の延期を経て新しい発売日が設定されました。

ゲームシステム

本作は主にコマンド選択式のアドベンチャーゲームですが、ステージに3Dアクション要素が取り入れられています。また、一部セクションには音楽ゲームの要素も含まれています。物語は原作の「セカンドインパクト」や「人類補完計画」をベースにしていますが、コミカルな要素も多く、シリアスさとユーモアの絶妙なバランスが特徴です。例えば、初号機が虫歯治療の際に白衣を着て登場したり、シンジとカヲルが全裸で殴り合うシーンなど、幅広いジャンルのパロディが盛り込まれています。

あらすじ

物語は2015年、西暦の第3新東京市を舞台に、怪奇な事件が頻発します。その背後には「死徒」と呼ばれる正体不明の存在が潜んでおり、少年・碇シンジは特務機関「ネルフ」の特命捜査官に任命されます。彼の使命は、周囲の人物が持つ「擬態した死徒」という疑いを晴らし、エヴァンゲリオン初号機を運転して死徒を殲滅することです。

ステージリスト

1. 第一章「死徒、襲来」
2. 第二章「音を奏でし者」
3. 第三章「明日か、来日」
4. 第四章「静止した山の中で」
5. 第五章「法廷の中心でアイを叫んだけもの」
6. 最終章「渚」

登場人物

• - 碇シンジ: ネルフの特命捜査官で冷静な頭脳を持つが気弱な性格。試験で高い成績を収める。
• - 綾波レイ: シンジと同じく捜査官で、彼に助けられ窮地を脱する。シンジからは一貫して「綾波さん」と呼ばれる。
• - 惣流・アスカ・ラングレー: ドイツから派遣された捜査官。プライドが高いながらも推理力にはやや欠ける。
• - 渚カヲル: ネルフ上部機関「ゼーレ」の査察官で、時には捜査で協力する。
• - キール・ローレンツ: 特別法廷の裁判官であり、シンジたちに疑いをかけられる。
• - 葛城ミサト: 作戦部長で、物語中ではシンジたちの敵として存在する。

この作品は、プレイヤーがシンジとなり、仲間たちと共に「死徒」に立ち向かうことで進行します。推理要素を多く取り入れつつ、エヴァンゲリオンのアクションも楽しめる、ユニークかつエンターテイニングな体験を提供する一作です。

漫画

また、特別読みきり版『名探偵エヴァンゲリオン』が2006年12月号と2007年1月号の『月刊少年エース』に掲載され、原作のストーリーをベースにした新たな視点が描かれています。

『名探偵エヴァンゲリオン』は、アニメファンやゲームファンにとって、新たな魅力を感じさせる作品として位置付けられており、推理ゲームとエヴァンゲリオンのコラボレーションが楽しめる点が魅力の一つです。

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