名港海運

名港海運株式会社

名港海運株式会社（Meiko Trans Co., Ltd.）は、愛知県名古屋市港区入船二丁目に位置する、港湾運送事業を主軸とした総合物流企業です。1949年の設立以来、国内外での広範なネットワークを築き、顧客に多様な物流サービスを供給してきました。企業のシンボルマークは、アルファベットの「M」と「K」が特徴的にデザインされた鴎をイメージしています。「名古屋証券取引所」のメイン市場に上場しており、その信頼性と業績は広く認知されています。

沿革

名港海運は1949年1月に設立され、同年の4月に営業を開始しました。その後、1955年に東京と大阪に出張所を設立し、1970年にはアメリカ市場に進出するなど、国際的な展開を積極的に進めてきました。1980年代には、ベルギーやドイツ、香港へも進出しました。

1994年には上海進出を果たし、1998年にはISO9002、2001年にはISO14001の認証を取得するなど、品質管理と環境対応に力を入れています。中部国際空港の開設に伴い、2005年に営業所を設立し、愛知万博の指定事業者として約40カ国の展示品の輸出入も担当しました。

更に、2013年には太陽光発電事業を開始し、2014年からはメキシコやベトナムなど新たな市場にも進出しています。これらの取り組みにより、同社は常に成長を続けています。

事業内容

名港海運の主な事業は、港湾運送業で、全売上の半分以上を占める中核的な仕事内容です。自動車船、在来船、海上コンテナ貨物など多岐にわたる輸送手段を用い、効率的な物流を実現しています。日本国内では名古屋港を中心に、36の倉庫（延べ65万m²）を保有し、海外にも10の拠点（延べ12万㎡）を設けています。また、2019年に開設した西2区物流センターは、名古屋港のコンテナターミナルや伊勢湾岸自動車道に近接しており、戦略的に重要な立地に位置しています。

輸出では自動車部品、機械部品、事務機器などを扱い、輸入では一般雑貨や非鉄金属、家電製品を中心に取り扱っています。さらに、中部国際空港の開港に伴い、航空貨物の営業所・倉庫も構え、空の物流にも対応しています。

拠点とネットワーク

名港海運は国内外に多様な拠点を展開しており、国内の本社は名古屋市に、東京、四日市、大阪、福岡に支店を持っています。また、北海道から九州、さらには海外のアメリカ、ベルギー、ドイツ、ポーランド、中国、タイ、インド、メキシコ、ベトナムなど、9カ国22都市に事業所を構築し、国際的な複合一貫輸送体制を強化しています。

名港海運は「海・陸・空の物流サービスをトータルで提供します」というキャッチコピーを掲げ、連結子会社として名海運輸作業株式会社、ナゴヤシッピング株式会社など数社を持ち、幅広いサービスを展開しています。公式ウェブサイトでは、さらに詳細な情報やサービス内容が紹介されています。

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