名鉄バス東部

名鉄バス東部株式会社について

名鉄バス東部株式会社（Meitetsu Tobu Bus Co., Ltd.）は、愛知県岡崎市に本社を置いていた名鉄グループの地域子会社で、2008年に設立されました。その後、2018年に名鉄バスに吸収され消滅しました。

会社設立と運行開始

名鉄バス東部は、2008年2月25日に名鉄バスの100%出資により設立され、同年の7月1日から営業を開始しました。設立当初は、名鉄東部観光バスから引き継いだ路線を中心に運行を行いました。また、名鉄バスから受託した路線や、沿線地域の自治体からの依頼によるコミュニティバスの運行も手がけていました。

特に、岡崎市と豊田市を中心に運行を行い、交通系ICカード「manaca」の導入が始まった際には、これを地域の交通サービスに組み込む取り組みを行いました。ただし、蒲郡地区においては、吸収合併まで交通系ICカードは導入されていませんでした。

沿革

名鉄バス東部の設立以前の歴史は名鉄東部観光バスに起因します。主な沿革は以下の通りです。

• - 2008年2月25日 - 名鉄バスの完全子会社として設立。
• - 2008年7月1日 - 名鉄グループのバス事業の再編により、名鉄東部観光バスの乗合バス部門を引き継ぎ、名鉄バス東部として運行を開始。
• - 2018年7月1日 - 名鉄バスに吸収合併され、名鉄バス東部は消滅しました。

営業所と路線

名鉄バス東部は、吸収合併の際にその営業所を全て名鉄バスに引き継ぎました。主要な営業所には以下があります。

• - 名鉄バス東部岡崎営業所：愛知県岡崎市明大寺町（現在の名鉄バス岡崎営業所）
• - 名鉄バス東部豊田営業所：愛知県豊田市鴻ノ巣町1丁目（現在の名鉄バス豊田営業所）
• - 名鉄バス東部蒲郡管理所：愛知県蒲郡市拾石町前浜（現在の名鉄バス蒲郡管理所）

名鉄バス東部時代には、いくつかの路線が廃止されました。主なものには2008年に市役所通線や豊橋線、さらには西尾空港線などの廃止路線があり、その後には地域の交通ニーズに応じた代替路線が設けられました。

車両とカラーリング

名鉄バス東部では、三菱ふそうトラック・バス社製の車両が数多く使用されていました。営業開始時、名鉄バスから一部の観光バス車両が移籍し、またふれんどバスとして運行されもしました。
カラーリングは、名鉄の初心者向け所有者であったサンライズバスの「日の出」をテーマにしたものが使用されたり、旧岡崎観光バス時代の花火が描かれたデザインに変更されたりしました。

名鉄バスからの受託路線の車両は名鉄バスのものをそのまま使用し、蒲郡営業所では名鉄バスの車両が一部運用に入っていましたが、トランパスには対応していない運賃箱が設置されていることがありました。

まとめ

名鉄バス東部株式会社は、地域の交通インフラを支えていた重要な存在であり、名鉄グループの一員として地域社会に貢献してきました。2018年に名鉄バスに吸収合併されたことによりその歴史は幕を閉じましたが、その運営や設立の意義は今でも地域交通における重要なストーリーとして語り継がれています。

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