向島ドック

向島ドック株式会社の紹介

向島ドック株式会社は、広島県尾道市に本社を構える造船会社で、内航船の修理業務を中心に展開しています。同社の年間取扱隻数は約300隻に達し、国内の海事業界において重要な役割を果たしています。また、国土交通省から舶用内燃機関サービス・ステーション（SS）の認証を受けており、安全で品質の高いサービスを提供しています。

事務所と設備の詳細

向島ドックの本社所在地は広島県尾道市向島町864-1で、同社は複数のドックを所有しています。

• - 1号ドック: サイズはL 130m × W 21m × D 7.5mで、入渠能力は7000G/T。
• - 2号ドック: サイズはL 103m × W 15.3m × D 7mで、入渠能力は3600G/T。
• - 3号ドック: サイズはL 105m × W 17m × D 7mで、入渠能力は3600G/T。
• - No.1浮ドック: サイズはL 145m × W 28m × D 8.5mで、入渠能力は15000G/T。
• - No.2浮ドック: サイズはL 105m × W 21m × D 7.5mで、入渠能力は6600G/T。

また、東京には江戸川区平井に営業所を設けています。他にも、コウセン産業株式会社や瀬戸マリンサービス株式会社、コーエイ株式会社などのグループ会社が存在します。

歴史の歩み

向島ドックは1929年4月に杉原正雄によって創立され、当初は杉原造船鉄工所として船舶修理を開始しました。1940年には法人化し、1942年には戦時中の要請に応じて日産造船所と合併しました。戦後も変革を重ね、1953年には社名を向島船渠株式会社に改称しました。

1965年には修理専業工場として方向転換し、資本金も段階的に増資されていきました。2000年には日本初の鋼材運搬用貨物船を就航させ、海運業にも参入しました。近年も貨物船の運航を展開し続け、さらなる成長を目指しています。

映画とメディアへの出演

向島ドックは、尾道を舞台にした映画やテレビドラマにも数多く登場しており、特に大林宣彦監督の「新尾道三部作」では重要なロケ地となっています。映画「ふたり」では、ドック・オブ・ザ・ベイでのシーンが印象的で、「あした」では設計技師の舞台として本社が使用されました。さらに、NHKの連続テレビ小説「てっぱん」でもその存在が際立つなど、多方面での活躍をしています。

社会貢献と地域への取り組み

向島ドックは地域コミュニティへの貢献にも務めており、週末にはクレーンのライトアップを行って地域の人々を楽しませています。震災の影響で一時中断されたものの、再開後も多くの人々に親しまれています。

このように、向島ドック株式会社は船舶修理業者としての枠を超え、地域や文化に根ざした活動を続けています。

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