向川桜子

向川 桜子（むこうがわ さくらこ）について

向川桜子は、1992年1月20日生まれ、秋田県横手市出身のアルペンスキー選手です。主に大回転競技や回転競技に参加しており、富士フイルムBI秋田株式会社に所属しています。彼女は2022年の北京冬季オリンピックに日本代表として出場しました。

略歴

向川は横手市立朝倉小学校から横手市立鳳中学校を経て秋田県立角館高等学校へ進学。その高校時代には、国体の大回転で優勝するという成果をあげました。卒業後、早稲田大学教育学部に進学し、教育学を学びながらアルペンスキーの競技を続けました。大学在学中には全日本学生選手権や全日本選手権の回転競技で優勝し、ユニバーシアードにも3回出場しました。また、ワールドカップにも初めて参加し、徐々に実績を積み重ねていきました。

2014年に大学を卒業した後、富士フイルムBI秋田株式会社に所属し、競技を続けました。2017年の平昌五輪選考試合では、スタート直後にスキー板が外れて失格となり、オリンピック出場を逃すことになりましたが、その後の努力が実を結びました。2021-22年シーズンには、オーストリアのリエンツで行われたワールドカップで女子回転で27位に入賞し、アルペンスキー日本代表に選出されました。大回転と回転で北京冬季五輪に出場することが決まり、秋田県からの出場選手としては初めての快挙となりました。北京オリンピックでは、大回転で31位、回転で35位の結果を残しました。

人物

向川桜子の多彩な趣味と性格も注目されます。好きな食べ物には白米や納豆、麺類があり、特に無類のラーメン好きであることから「らーめんヴ会長」と名乗ることもあるほどです。性格は明るく、社交的であり、友人との交流を大切にしています。

趣味にはゴルフや旅行が含まれており、ゴルフにおいては男子顔負けの飛距離を誇ります。また、旅行の際には南国で現地人に間違えられるというエピソードもあり、彼女の魅力です。

大学時代に同級生だったノルディック複合の渡部善斗やクロスカントリースキーの宮沢大志とは、2022年の北京オリンピックで再会を果たしました。大学時代には共に飲む仲間でもあり、競技以外でも深い繋がりがあったことが伺えます。しかし向川は、卒業後はあまり同じ場所に集まることがなかったと話しています。

レースで使用するヘルメットには桜のデザインが施されており、彼女の祖父が筆で書いた名前が特注で加えられています。北京五輪に合わせて完成したこのヘルメットは、コロナ禍においても無事に届くことができました。スポンサーやスキー仲間の支援もあり、彼女の競技を支えています。

向川桜子は、その明るい性格と活躍する姿勢で多くの人々に影響を与える存在として、今後の成長が楽しみな選手です。

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