向江龍治

向江 龍治 - 国際政治経済アナリスト

向江龍治（むかえ りゅうじ、1952年生まれ）は、福岡県北九州市門司区出身の著名な国際政治経済アナリストおよび作家です。彼は現在、アメリカのニューヨークに居を構え、主に国際政治とアメリカの事情に関してフリーランスの研究を行っています。

経歴

向江は福岡県立門司高等学校を卒業後、東京外国語大学に進学し、スペイン語とラテンアメリカに関する研究に従事しました。1976年に学位を取得した後、東京大学の大学院に進んで国際関係論という分野で学びました。彼はメキシコ政治に関する論文を執筆し、1978年には修士号を取得しました。その後、東京大学院の博士課程で学ぶ傍ら、アメリカ・コロンビア大学への留学を果たします。

留学後、彼は一度日本に帰国し、外務省の在チリ日本国大使館で専門調査員としてのキャリアをスタートしました。ここでチリの政治を調査し、貴重な経験を積みました。そして、その後、米国の京都アメリカンセンターで日米関係プログラムを担当するプログラムスペシャリストとして働くことになります。

再度アメリカに戻った向江は、コロンビア大学にて、日本の難民政策に関する論文を発表し、1996年には政治学の博士号（Ph.D.）を取得しました。博士号取得後は、ニューヨークにあるイェシーバー大学やニューヨーク大学（NYU）で客員助教授として国際政治の授業を教えつつ、朝日新聞のニューヨーク支局でもリサーチャーとして勤務しました。

彼の業績の一環として、朝日新聞の支局時代には「国連とグローバル化」についての論文で第15回佐藤栄作賞の優秀賞を受賞しました。2017年には朝日新聞を退職し、フリーランスとしての道を歩むことを決意しました。

著作

向江龍治は数多くの著作を発表しています。中でも、2001年には「Japan's refugee policy: to be of the world」をEuropean Press Academic Publishingより出版し、国際的なテーマにおける日本の立場を深く論じました。また、同じ年に出版された「世界を動かすアメリカ重要人物100人」や、「面白いほどわかる！ 新しいアメリカのしくみ」など、アメリカの政治や文化についてアクセスしやすい形で説明した作品も評価されています。2008年からは主に英語教育関連の著書も手がけ、英単語に特化した「究極の英単語セレクション」「究極の英単語プレミアム」なども出版しており、教育者としての一面も持っています。

さらに、2022年には「Refugee Policy」という章を収めた書籍も発表し、移民と社会統合の課題についての知見を共有しました。

向江龍治は、国際政治に関する深い知識と独自の視点を持ちながら、日本とアメリカの関係を研究し、その成果を広く公開しています。彼の活動は、国内外で高く評価され、多くの学術的および一般読者に影響を与えています。

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