呂十三型潜水艦

呂十三型潜水艦

呂十三型潜水艦（ろじゅうさんがたせんすいかん）は、大日本帝国海軍によって建造された潜水艦の一群であり、その正式名称は海中2型（かいちゅうにがた）です。この艦級は、戦歴がないにもかかわらず、海軍の潜水艦艦隊の一部として存在し、3隻の同型艦が進水しました。

概要

呂十三型は、1917年（大正6年）度に提出された八四艦隊案をもとに建造が進められ、1920年（大正9年）から1921年（大正10年）にかけて竣工しました。この艦級は、先代の海中1型を基に設計されており、大きな設計変更はありませんが、いくつかの改良点が施されています。具体的には、搭載燃料量の増加により航続距離が延びており、これにより作戦範囲が広がる可能性がありました。さらに、上部構造物のレイアウトにも一部変更があり、魚雷発射管は後部に固定式として再配置されました。兵装に関しては、前級と同じく変更はありません。

呂十三型の運命は1933年（昭和8年）から翌年にかけて除籍されたことからもわかるように、その運用は短命に終わりました。戦闘経験がないため、実戦での性能を評価することはできません。

同型艦

呂十三型には3隻の同型艦が存在し、それぞれに改名が行われました。具体的には以下の艦名が付けられています。

• - 呂号第十三潜水艦: 第二十三潜水艦から改名され、1920年9月30日に呉で竣工しました。1933年4月1日に除籍。
• - 呂号第十四潜水艦: 第二十二潜水艦から改名され、1921年2月17日に呉で竣工。1934年9月1日に除籍。
• - 呂号第十五潜水艦: 第二十四潜水艦から改名され、1921年6月30日に呉で竣工しました。こちらも1934年9月1日に除籍されています。

脚注

呂十三型潜水艦に関する詳細な情報は、以下の文献を参照いただくことができます。

• - 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』（光人社、1990年） ISBN 4-7698-0462-8
• - 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第一法規出版、1995年

関連項目

• - 大日本帝国海軍艦艇一覧

このように呂十三型潜水艦は、海軍の発展に一役買った艦級の一つとして位置づけられ、その存在が今日に至るまで語り継がれています。

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